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おわりに(謝辞と期待)
本検討会は、高度化・多様化の進む量子ビーム技術について、重点を置くべき分野や利用に当たっての課題について幅広く討議するとともに、今後の研究開発推進と利用促進に向けての方策を検討することを目的に設置された。
本検討会での討議の過程において、量子ビーム利用に係る具体的ニーズを探るべく、重点分野等における多くの専門研究者・有識者の方々より、最先端の研究動向等に係るヒアリングないし発表に協力頂いた。また、量子ビーム施設の関係各位には、国内外の量子ビームの開発・利用に係る取組み状況や各施設における利用促進プログラム、産学官連携・人材確保の現状・動向に係る調査等に協力を頂いた。これらのご協力を通じ、有望な利用領域の抽出や具体的な問題意識に立脚した検討・議論を効果的・効率的に実施することができ、中間とりまとめを受けて、既にトライアルユースをはじめとする各般のビーム利用促進プログラムの創設、複数の有力テーマに係る産業利用研究会が開催されるなど、相応の成果、進捗を見ることができた。
とりわけ、本検討会での検討を経て提起された諸課題について、事務局たる文部科学省及び関係専門機関が報告書の最終とりまとめを待つことなく随時具体的活動を展開したことは印象的であり、検討会におけるリアルタイムの討議・検討を進める上でも大いに助けとなるものであった。この場を借りて、本検討会への協力者各位、並びに文部科学省研究振興局及び関係専門機関の尽力に対し、心より謝意を表明したい。
本検討会としては、最終とりまとめに示した見解・提言を踏まえ、今後量子ビームの研究開発・利用の効果的・体系的推進方策について、国、関係機関及び産業界等の然るべき場で、より掘り下げた検討・討論が進められることを期待したい。折しも、2006年度からスタートする第3期科学技術基本計画においては、明確な成果目標の設定を前提として、5年間で計25兆円の高い政府研究開発投資目標の設定がなされることとされている。今後の多彩な量子ビームの研究開発・利用推進に当たって、本検討会の見解・提言が有効に活かされ、産学官の協調した取組みにより、早期の成果創出・社会還元及びこれによる産業競争力の強化が図られれば幸甚である。
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