平成29年6月27日
高等教育局専門教育課
文部科学省は,「大学における工学系教育の在り方に関する検討委員会」(座長:小野寺KDDI株式会社取締役会長)における議論を「大学における工学系教育の在り方について(中間まとめ)」として取りまとめましたので,お知らせします。
我が国の工学部は,工部大学校の教育体制を継承した明治以降の学科・専攻の編成に基づく,1つの分野を深く学ぶモデルが成功体験となってきました。しかし,今後は,AI,ビッグデータ,IoT,ロボットなど,Society5.0,そしてその先の時代に対応し,我が国の成長を支える産業基盤を強化することが重要です。また,新たな産業の創出を目指す工学の役割を再認識し,それらを支える人材を育成するため,他分野理解の推進を含め,工学系教育を革新することは喫緊の課題です。
文部科学省では,「大学における工学系教育の在り方に関する検討委員会」を本年1月から4回開催し,工学系学部・大学院の教育体制・教育課程の在り方・産学連携教育の在り方等,喫緊に取り組むべき事項について議論を重ね,このたび「大学における工学系教育の在り方について(中間まとめ)」(以下「中間まとめ」という。)として取りまとめました。
(主な施策)
・学科ごとの縦割り構造の抜本的見直し
・学士・修士の6年一貫制など教育年限の柔軟化
・主たる専門に加えた副専門分野の修得
・工学基礎教育の強化
・情報科学技術の工学共通基礎教育強化と先端情報人材教育強化
・産学共同教育体制の構築 など
中間まとめを踏まえ,具体的な制度改正等について,本年度中を目途に検討しつつ,来年度から順次実施,平成31年度からの本格実施を目指します。
高等教育局専門教育課