表2−1 ウラン、トリウムを含む鉱石の利用実態の調査結果
鉱物名 |
年間輸入量(産出国) |
製品
(副産物) |
工程 |
核種分析 濃度( ) |
空間放射線量率 ( 時) |
被ばく線量評価( 年) |
試料名 |
U-238 |
Th-232 |
モナザイト |
過去に約数十トン(ベトナム、マレーシア) |
温泉浴素、塗料 |
砂状のモナザイトを粉砕処理し、健康用品、塗料及び温泉浴素の原料に使用 |
モナザイト |
40程度 |
300 程度 |
モナザイト倉庫 |
表面:100 (Th濃度7%) |
0.3(製品製造場所での作業) (年間作業時間:約360時間、作業場所放射線量率 :0.75 時) |
製品製造場所 |
1 :0.8 |
リン鉱石 |
約90万トン
(中国、モロッコ、ヨルダン、南アフリカ等) |
リン安(石膏・蛍石・珪弗化ソーダ) |
リン鉱石に硫酸を加えて分解して、リン酸と石膏を得る。このリン酸にアンモニアを反応させてリン安(リン酸アンモニウム)を製造 |
リン鉱石 (ヨルダン産) |
0.74 |
0.0078 |
リン鉱石倉庫 |
表面:0.32〜0.46
1 :0.19〜0.22 |
0.28(リン鉱石倉庫での作業) (年間作業時間:約1600時間、作業場所放射線量率 :0.18 時) |
リン鉱石 (モロッコ産) |
1.2 |
0.0084 |
リン鉱石貯蔵庫 |
床表面:0.26
1 :0.17 |
リン鉱石 (中国産) |
0.10 |
0.0019 |
リン酸液工場内タンク |
表面:4.6 |
濃縮リン酸 |
0.8 |
0.0038 |
製品倉庫 |
表面:0.05 1 :0.05 |
リン安 |
0.73 |
0.0044 |
チタン鉱石 |
約40万トン(南アフリカ、インド、ベトナム、オーストラリア、カナダ等) |
酸化チタン(石膏・酸化鉄) |
チタン鉱石に硫酸を加えて分解し、この後、静置、濾過、焼成、乾燥等の工程を経て酸化チタンを製造 |
チタン鉱石
(南アフリカ産) |
0.074〜0.44 |
0.13〜0.16 |
原料鉱石置場
(南アフリカ産) |
表面:0.20〜0.40
1 :0.15〜0.25 |
0.27(鉱石置場での作業) (年間作業時間:約1400時間、作業場所放射線量率 :0.19 時) |
酸化チタン製品 |
0.018 |
0.0013 |
静置タンク |
表面:0.30
1 :0.15 |
産業廃棄物 |
0.21 |
0.23 |
産業廃棄物置場 |
表面:0.30
1 :0.15 |
バストネサイト |
約2千〜3千トン(アメリカ) |
研磨材 |
バストネサイトを湿式の粉砕機で粉砕し、この後、濾過、乾燥、焙焼、粉砕、分級され、研磨材生成 |
バストネサイト原料 |
1.1 |
5.8 |
原料置場 |
表面:1.9
1 :0.6 |
0.40(製品置場での作業) (年間作業時間:約480時間、作業場所放射線量率 :0.84 時) |
濾過フィルター分離固体分 |
1.0 |
4.9 |
原料投入ホッパー |
表面:2.0
1 :0.10 |
製品置場 |
表面:3.6
1 :0.88 |
研磨材製品 |
1.4 |
7.1 |
ジルコン |
約7万トン(南アフリカ、オーストラリア等) |
耐火物 |
ジルコンを秤量し、混練、成形、乾燥、焼成の後、耐火レンガ生成。 |
原料(ジルコンサンド) |
4.2 |
0.77 |
原料置場(耐火レンガ用ジルコンフラワー) |
表面:2.7
1 :1.0 |
0.14(製品置場での作業) (年間作業時間:約120時間、作業場所放射線量率 :1.13 時) |
耐火物レンガ(ジルコン100%) |
3.5 |
0.81 |
ジルコン含有率80%耐火物 |
表面:1.8
1 :1.2 |
廃棄物一時置場集塵 |
0.17 |
0.037 |
廃棄物一時置場 |
1 :0.15 |
石炭 |
約1億5,500万トン(オーストラリア、中国、インドネシア、カナダ等) |
フライアッシュ・クリンカ |
石炭をボイラーで燃焼させると、ボイラー下部からクリンカ、集塵装置からフライアッシュを回収 |
石炭(中国産) |
0.015 |
0.018 |
貯炭場 |
表面:0.03
1 :0.03 |
0.13(クリンカ倉庫での作業) (年間作業時間:約1100時間、作業場所放射線量率 :0.12 時) |
クリンカ |
0.097 |
0.072 |
クリンカ倉庫 |
表面:0.15
1 :0.15 |
フライアッシュ |
0.095 |
0.091 |
灰捨場 |
表面:0.15
1 :0.10 |