「脳科学と教育」研究の推進方策について

平成15年7月
「脳科学と教育」研究に関する検討会

目次

1.はじめに
    (1) 本報告書について
(2) 「脳科学と教育」研究の目的と背景
(3) 「脳科学と教育」研究の対象について

2.

「教育の役割と教育を取り巻く環境の変化
(1) 教育の役割
1 人格の形成
2 社会で生きていく力の涵養
3 効果的な学校教育の実施
4 生涯の様々な段階における能力の開発と自己実現の支援
5 障害のある人々の学習への対応
(2) 教育を取り巻く環境の変化
1 情報化
2 効率化
3 個人化
4 少子化
5 競争社会の進展
6 高齢化
7 化学物質の影響
(3) 教育の場における課題
1 一般的な課題
2 障害のある人々への教育・療育にかかわる課題
   
3. 「脳科学と教育」研究の推進に当たっての基本的考え方
(1) 研究の基本的な進め方
(2) 教育の役割に応えるための目標
1 個の理解
2 注意力、意欲、動機づけ、創造性の発達促進
3 脳科学の知見を生かした適切な教育課程の開発のための知識の集積
4 生涯学習の推進
5 脳機能障害の解明と脳機能に障害のある人々の社会参加を目指す教育・療育の推進
(3) 教育を取り巻く環境の変化に対応するための目標
1 環境要因が人の成長と学習活動に与える影響の解明
2 コミュニケーション能力の育成
3 学習障害、注意欠陥/多動性障害などへの対応
4 過剰なストレスから脳を守り、健全に発達させる方策
(4) 研究の手順の特性
1 特定分野・事項を対象とする研究から普遍化・一般化へ
2 一般化から個性を重視した研究へ
(5) 現在までの研究の取組
1 先駆的な取組の推進
2 「脳を育む」領域の研究の推進
(6) 研究に当たって留意すべき事項
1 倫理的配慮
2 社会の理解と協力
   
4. 「脳科学と教育」研究において取り組むべき研究領域
(1) 教育の役割に応えるための研究
1 注意力、意欲の増進や動機づけ、創造性の涵養に関する融合的研究
2 教育課程・教育方法などの開発のための知識の集積に関する融合的研究
3 生涯学習の推進と高齢期における脳機能の低下への対応に関する研究
4 脳機能障害の解明と脳機能に障害のある人々の社会参加を目指す教育・療育の推進に関する研究
(2) 教育を取り巻く環境の変化に対応するための研究
1 環境要因が脳機能に与える影響と教育への応用に関する基盤的な研究
2 社会の情報化がもたらす脳機能への影響の解明と教育課題解決への応用
3 効率化がもたらす脳機能への影響の解明と教育課題解決への応用
4 個人化・少子化がもたらす脳機能への影響の解明と教育課題解決への応用
5 社会における過剰なストレスがもたらす脳機能への影響の解明と教育課題解決への応用
6 高齢化社会がもたらす脳機能への影響の解明と教育課題解決への応用
7 化学物質の脳機能への影響の解明と教育課題解決への応用
8 コミュニケーション能力の育成に関する研究
9 顕在化する学習障害などに対する対応方策の研究
(3) 「脳科学と教育」研究を支える研究方法論についての研究
1 胎児期の行動と脳の計測手法の開発
2 乳幼児から高齢者までの脳の計測手法の開発・応用
3 行動、認知、学習などの機能の行動学的・心理学的測定法の開発
4 脳の発達と学習に関する理論的研究の推進
5 脳関連遺伝子の解析とその発現に関する研究
6 教育学・社会学・脳科学における統計手法の開発
7 脳の発達に影響を及ぼす環境要因の分析
8 「脳科学と教育」研究に関連すると考えられる動物実験の推進
(4) 「脳科学と教育」研究の戦略的取組
   
5. 「脳科学と教育」研究の推進に当たっての体制整備
(1) 教育の場と脳科学に関連する学問領域の架橋と融合による研究体制の構築
1 教育の場との連携
2 異分野との連携体制の構築
(2) 長期的・戦略的研究を可能にする研究体制の整備
1 長期的な縦断研究・コーホート研究を実現するための体制づくり
2 人を対象とする研究を行うための基準と手続きの整備
3 脳の計測にともなう倫理的問題の検討
(3) 長期的な研究活動の活性化に向けた環境条件づくり
1 「脳科学と教育」研究を専門に行う研究機関あるいは組織の設立
2 「脳科学と教育」研究を行う研究者の教育と育成
3 中長期的な研究を推進する研究者の意欲に関わる環境づくり

参考資料

    資料1: 「脳科学と教育」研究に関する検討会の開催について
  資料2: 「脳科学と教育」研究に関する検討会構成員
  資料3: 「脳科学と教育」研究に関する検討会の検討経過
  資料4: 「脳科学と教育」研究 ワーキンググループの実施概要

(科学技術・学術政策局基盤政策課)