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著作権問題についての啓発は,前からいろいろな形でなされてきているが,成果が見えてこない。これは著作権教育だけでなく,道徳教育と抱き合わせでやっていかなければならないと思うが,この小委員会でそのような意見はでたのか。
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検討事項として4つの側面から検討を進めて,この検討の視点だけでなく,広範な観点からやっていかなければいけないとの議論はでているが,道徳教育との絡み合いというような具体的な意見はでていない。
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現状の問題点の把握が正確になされていない点が問題である。また,施策を打ってもその効果を評価するというプロセスが組み込まれていない点も問題である。このテーマは,少し中期的というか,3年から5年計画で施策をしてその効果を検証していくべきと思う。また,先ほどの道徳教育の件については,検討事項の設定の関係で道徳教育について議論しなかっただけであり,各委員が道徳教育のことを何も認識していなかったというわけではない。
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現状把握については,まず小・中・高等学校の教員の意識がどうか,学校運営上,何が著作権に関連して問題になっているのかということ等から調査をしてまいりたい。また,今年度,研究協力校を小・中・高等学校,2校ずつ選び,具体的に学校でどのような著作権教育を行えば効果があるかという研究に着手したところである。なお,今年度は,まだ,手のついていない大学や企業等における教育に焦点をあてて議論していただいたものである。小・中・高等学校については,昨年度の段階でかなりご指摘を頂いており,それらを踏まえて,予定している施策を着実に行って,成果を見ていただきたいと思っている。
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レコード店等で,公然と店員のいる前でCDをリュックサックに詰め込んで逃げる子どもがいる。追いかけると危害を加えるという,もう万引きでなくて窃盗行為が店員の前で行われている。この国が倫理的に崩壊する一歩手前にいるのではないかという危機感をもっている。著作物が全くただで手に入るという風潮をどう改善していくかということを考えると,小学校・中学校レベルの教育から考えていかないといけないと思う。業界としてもキャンペーンを張るなどできるだけのことをやっているが,官民あわせて重大な問題であるという認識で検討事項に入れていただきたい。
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子どものうちから著作権の意識をしっかり身につけることが大事なことなので,今後,教育小委員会の検討事項の中に,初等教育における著作権の問題を検討事項として加えていただきたい。
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先生が著作権についてよく分かっていないという問題があるので,まず教育者の教育をやっていただきたい。私どもは教育現場における著作物の利用についてのガイドラインを作成中ですので,そうゆうものとあわせて教育者の教育というものをお願いしたい。 |