警察庁・長野県山岳遭難データの分析結果を公表します

令和7年9月18日

独立行政法人日本スポーツ振興センター国立登山研修所は、「専門調査委員会調査研究部会」において、全国および長野県の山岳遭難データ(2021~2023 年、警察庁・長野県警察提供)を統計的に分析しました。
その結果、遭難の発生態様には、年代や性別、地域特性や社会変化が色濃く反映されていることが判明しました。特に、中高年層の「転倒・転滑落」や高齢者の「病気・疲労」の増加、若年層における「道迷い」の減少など、年代・性別・地域・季節ごとに異なる特徴のあることが明らかになりました。
(同時発表:独立行政法人日本スポーツ振興センター)

 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立登山研修所(以下、登山研)は、警察庁及び長野県警察から山岳遭難データ(2021~2023年)の提供を受け、分析した結果を以下のとおり独立行政法人日本スポーツ振興センターのウェブサイトにて公表しました。
 本資料及び報告書が、年代や性別に応じた、効果的な遭難防止対策検討のためのエビデンスとなり、山岳遭難事故防止の一助となれば幸いです。
また、登山研は今後も、警察や消防、自衛隊、民間の山岳救助組織、その他山岳関係団体と連携して、山岳遭難データを時宜に応じて収集・分析し、時代に即した、山岳遭難減少・防止に役立つ知見をまとめて、広く発信してまいります。
 

分析結果の資料及び報告書掲載URL

(1)警察庁提供データの分析結果(資料)(※PDF 外部のウェブサイトへリンク) 

(2)長野県警察提供データの分析結果(資料)(※PDF 外部のウェブサイトへリンク)

(3)長野県警察提供データの分析結果(報告書)(※PDF 外部のウェブサイトへリンク) 

国立登山研修所専門調査委員会調査研究部会HP(※外部のウェブサイトへリンク)

 

分析結果の概要

(1)警察庁(全国)データ
  ・「道迷い」は、特に若年層(20~30歳台)において減少傾向の可能性があること。
  ・「転倒」の増加が顕著であること。
  ・「転倒」の多い年代の幅が、中年(40~50歳台)に広がりつつあること。
  ・「病気」「疲労」が、高齢者(60歳以上)を中心に増加していること。

(2)長野県警察データ
  ・男女とも、中高年の「転倒・転滑落」が多くなっていること。
  ・男性については、「道迷い」が少なく、中高年(特に50歳台から70歳台まで)の「疲労(のみ)」が多くなっていること。
  ・女性については、中高年(特に50歳台・60歳台)の「転倒」が突出していること。

詳細は以下のPDFをご参照ください。

お問合せ先

スポーツ庁健康スポーツ課
  担当  : 菅原、黒田、富澤
  電話番号:03-5253-4111(内線3939)
  Mail  : kensport@mext.go.jp

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