平成24年10月1日
文部科学省では、文部科学行政の取組を広く国民にお知らせすることを目的に、平成23年度より大学・研究機関等との共同企画広報を進めており、省内広報スペースを活用した様々な研究成果や優れた取組に関する企画展示を実施することとしています。 このたび、平成24年10月1日(月曜日)より、お茶の水女子大学及び愛知教育大学の協力を得て、文部科学省ミュージアム「情報ひろば」において、両大学との共同企画展示を実施しますのでお知らせします。(同時発表:お茶の水女子大学・愛知教育大学)
我が国において世界的な研究成果を追求するとともに、地域に根ざした様々な取組を進め、国民生活の向上に寄与する大学・研究機関等の優れた研究成果や取組を広く国民に広報することにより、文部科学行政への一層の理解増進を図るもの。
ユビキタス実験住宅Ocha Houseにおける複合的研究実験とその成果
摩擦の科学
平成24年10月1日(月曜日)~ 12月末(予定)※開館は午前10時~午後6時
文部科学省 情報ひろば「科学技術・学術展示室」
(東京都千代田区霞が関3-2-2 旧文部省庁舎3階)
○ユビキタス実験住宅Ocha Houseにおける複合的研究実験とその成果
お茶の水女子大学では、女性が進出できる新しい研究分野の開拓事業の一環として生活者の視点を重視したユビキタスコンピューティング住宅に関する研究を行っています。ユビキタスコンピューティング実験住宅では、小型安価となった日用品としてのコンピュータを住環境に埋め込むことで、日常生活におけるコンピュータの新しい利用の可能性を拓く研究を目指しています。
このたびの「情報ひろば」における企画展示では、ユビキタスコンピューティングのアプリケーションを実証するために大学内に建設された実験住宅であるOcha
House(お茶の水女子大学ユビキタスコンピューティング実験住宅)の複合的研究実験とその成果を主に紹介することとしています。Ocha
Houseの模型や、生活者を支援するためのIT利用によるヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)の分野(理学部情報学科・椎尾一郎教授、アカデミック・プロダクション・塚田浩二研究員)、福祉工学分野(生活科学部人間・環境科学科・太田裕治教授)における研究の取組等、Ocha
Houseという一つの媒体を研究実験の場として活用した複数の研究成果の内容と可能性について分かりやすく紹介します。
【主な展示物】
1)実物展示
・Ocha
House模型(実物30分の1スケール)
・Ocha House構造体部分模型(実物3分の1スケール)
・床振動システム(センサ搭載の床)
・靴型足圧計測デバイス(高齢者の転倒予防を目的とした靴)
・鮮度が「見える」冷蔵庫(コミュニケーション支援機能付実験冷蔵庫)
・PotPet(人とコミュニケーションを図る植木鉢ロボット)
2)モニター映像
・実験デモビデオ(Ocha
Houseにおける実験の様子)
3)パネル
・Ocha Houseプロジェクト解説(住宅および各実験の概要)
4)その他
「SHOKUIKUプロジェクト成果報告:お茶大の食育への取組」、「グローバル協力センターによる開発途上国支援活動報告
~アフガニスタン女子教育支援を中心として~」について、パネルと成果物を展示。
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○摩擦の科学
愛知教育大学では、摩擦ゼロ機構を解明する「超潤滑」を研究しています。摩擦は、化学反応や生体系の運動であるマイクロマシン、地震など自然現象の至る所に現れ、人類はその恩恵を受けています。一方、最先端科学・技術の現場でも、機械装置の稼働時、いかにエネルギーロスの少ない状態を実現するかが課題であり、省エネの実現や環境問題を解決する技術が新産業のキーワードになり、それらの解決には愛知教育大学が中心になって行っている超潤滑研究の貢献が期待されています。
このたびの「情報ひろば」における企画展示では、これらの研究内容とその成果をパネルや実物展示で分かりやすく紹介します。
【主な展示物】
1)実物展示
・グラファイト粉末(潤滑剤。超潤滑粉末の材料)
・C60粉末(60個の炭素原子が結合して作られた巨大分子。超潤滑粉末の材料)とC60分子模型
・超潤滑粉末(グラファイトの層間にC60を挿入した粉末)
・メッキネジ(超潤滑粉末をメッキ)
・スキーワックス(超潤滑粉末を添加)
2)パネル
・愛知教育大学の組織・地域を生かした摩擦科学の研究
・JST育成研究事業、JST
A-STEP ES研究事業
・先端的低炭素化技術開発事業
・愛知教育大学の環境研究と環境教育の融合によるエコキャンパスづくり事業
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⇒文部科学省 情報ひろば(※情報ひろばウェブサイトへリンク)では、開催される企画展示や企画イベントをはじめ、様々な情報を随時掲載しています。https://www.mext.go.jp/joho-hiroba/index.htm
展示風景の撮影及び内容等における取材を希望される方は、下記担当まで電話又はメールにて、お知らせください。
事業第2係長 荒井 寛(内線2170)、係員 宮本 大輔(内線3045)
電話番号:03-6734-2170(直通)
ファクシミリ番号:03-3593-7163
メールアドレス:hiroba@mext.go.jp
-- 登録:平成24年10月 --