平成24年9月12日
文部科学省では、文部科学行政の取組を広く国民にお知らせすることを目的に、平成23年度より大学・研究機関等との共同企画広報を進めており、省内広報スペースを活用した様々な研究成果や優れた取組に関する企画展示を実施することとしています。 このたび、平成24年9月12日(水曜日)より、信州大学の協力を得て、文部科学省ミュージアム「情報ひろば」において、同大学との共同企画展示を実施しますのでお知らせします。(同時発表:信州大学)
我が国において世界的な研究成果を追求するとともに、地域に根ざした様々な取組を進め、国民生活の向上に寄与する大学・研究機関等の優れた研究成果や取組を広く国民に広報することにより、文部科学行政への一層の理解増進を図るもの。
『地域イノベーションを創出する夢の炭素素材』
~信州大学エキゾチック・ナノカーボンの創成と応用プロジェクト拠点の挑戦~
平成24年9月12日(水曜日)~12月末(予定) ※開館は午前10時~午後6時
文部科学省情報ひろば「科学技術・学術展示室」
(東京都千代田区霞が関3-2-2旧文部省庁舎3階)
“古くて新しい物質”と呼ばれる炭素素材に異原子を加えることで、まったく新しい機能と特性を生み出す「エキゾチック・ナノカーボン(ENCs)」。この革新的機能を持たせた新炭素素材の応用開拓分野はエネルギー・環境・資源・情報通信からバイオ・医療・航空宇宙産業まで広がっており、正に無限の可能性を秘める、夢のイノベーション素材となっています。
信州大学「エキゾチック・ナノカーボンの創成と応用プロジェクト拠点」は、地域における新たなイノベーション創出を目的とするJSTの「地域卓越研究者戦略的結集プログラム」により、カーボン・ナノチューブの発見と開発で国際的に知られる信州大学遠藤守信特別特任教授を中心として、「ドリームチーム」と呼ばれる世界の頭脳を結集、ENCsの基礎科学の確立と地域イノベーションの創出を進めています。
このたびの「情報ひろば」における企画展示では、プロジェクトの研究テーマであるENCsの「創成」・「物性・機能と構造解析」・「応用開拓」の三つのテーマを背景として、国内外から長野県に結集した卓越研究者ごとに、最先端のカーボン研究と成果をパネルや映像、模型等で分かりやすく紹介します。また、ノーベル化学賞でも知られる炭素素材「フラーレン」の組立キットを準備し、修学旅行や社会科見学等で来館する子どもたちにもナノカーボンを身近に体感してもらえる展示など、工夫を凝らした企画内容となっています。
【主な展示物】
<実物展示>
○分子構造モデル(カーボンナノチューブ大型分子モデル)
○分子構造モデル(フラーレンモデル)
○バルブ(採用事例:大中小4基)
○スーパーキャパシタ(採用事例:大中小7基)
○O-リング(採用事例:油田用、高温高圧用)
○マルチウォールCNT(採用事例:シリンダーと素材)
○気相成長法による炭素繊維(VGCF)
○触媒気相法による多層カーボンナノチューブ(MWCNT)
○フラーレン組立キット(修学旅行生主体)
<映像コンテンツ>
○「革新的炭素素材、エキゾチック・ナノカーボンがつくる豊かな未来」
<パネル>
○ENCsが変える産業構造と製品・技術への応用図
○在籍卓越研究者 遠藤守信(特別特任教授)の研究内容と成果
○招へい卓越研究者 M.テロネス(特別特任教授)
○招へい卓越研究者 P.M.アジャヤン(特任教授)の研究内容と成果
○招へい卓越研究者 金子克美(特別特任教授)の研究内容と成果
○地域卓越特任教授 野口徹の研究内容と成果
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⇒文部科学省 情報ひろば(※情報ひろばウェブサイトへリンク)では、開催される企画展示や企画イベントをはじめ、様々な情報を随時掲載しています。
https://www.mext.go.jp/joho-hiroba/index.htm
展示風景の撮影及び内容等における取材を希望される方は、下記担当まで電話又はメールにて、お知らせください。
事業第2係長 荒井 寛(内線2170)、係員 宮本 大輔(内線3045)
電話番号:03-6734-2170(直通)
ファクシミリ番号:03-3593-7163
メールアドレス:hiroba@mext.go.jp
-- 登録:平成24年09月 --