本書は、学制百年を記念するため、文部省の学制百年記念事業の一つとして、刊行されたものである。
明治五年に学制が頒布され、わが国の近代教育制度が創始されて以来、昭和四十七年九月は百周年にあたる。
これを記念して本書を刊行するため、四十六年十一月に、別記一の委員による学制百年史編集委員会が文部省に設置され、以後、別記三のように三回の編集委員会総会、十数回に及ぶ編集小委員会における討議を経て編集方針をかため、執筆に着手した。
本書の執筆・監修を大別すると、第一編(戦前編)は海後宗臣および仲新、第二編(戦後編)は天城勲が執筆・監修し、総説は海後宗臣、結語は天城勲の執筆によるものであり、資料編は原田種雄の監修になるものである。なお、執筆者は別記一および二のとおりである。
本書の編集事務は、文部省大臣官房審議官奥田真丈の統轄のもとに、大臣官房調査統計課がこれに当たり、当用漢字と、かなづかいの校閲は、文化庁国語課がこれに当たった。
本書の編集刊行にあたり、短期間に献身的な努力を惜しまれなかった編集委員・執筆者・事務担当者および貴重な資料を提供していただいた方々に、深甚の謝意を表する。
なお、終始理解ある協力を惜しまれなかった帝国地方行政学会の労に対して感謝する。
昭和四十七年八月
学制百年史編集委員会委員長
海後宗臣
学制百年史編集委員会
-- 登録:平成21年以前 --