コラム

11.鳥取県立図書館の「くらし・産業支援事業」

 鳥取県立図書館は,「くらしや仕事に役立つ図書館」を標榜し,外部委員から意見などをいただく仕組みも作ることで,次の三つの事業を中心に新たなサービスを展開しています。

◆県民のための健康情報サービス

 県民の最も関心の高い医学・健康情報を積極的に発信するために,平成18年度より健康情報サービスの提供をスタートしました。その中でも患者が病気とどうかかわり,どう生きたかをつづった図書を集めた「闘病記文庫」は,オープン以来多くの方々に利用されています。また昨年度からは,県の健康行政担当課と連携して「健康情報まるごと講座」を月1回程度開催し,多くの参加者に様々な健康情報の提供を行っています。

◆ビジネス支援事業

 「図書館も地域の経済に貢献したい」をテーマに平成16年度よりビジネス支援事業をスタートしました。起業相談会・特許相談会の定期開催,多様なテーマのセミナー・講座の開催,「ビジネスヒント・調査コーナー」の設置,日経テレコン21等の「商用データベースの提供」など各種関連機関と協力して地域経済の活性化に一役買っています。

◆法情報サービス

 司法制度改革や平成21年5月までに始まる裁判員制度などを見据え,18年度から法情報サービスの提供を始めました。法曹三者と連携して新しい裁判員制度を普及するための講座を開催するとともに,法律の逐条解説図書の積極的収集,商用データベースなどを活用した判例情報の提供機能も強化しています。

▲闘病記文庫

(鳥取県立図書館)

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