第5節 学校体育の充実

5.学校体育施設の充実

(1)学校体育施設の整備

 文部科学省では,学校の水泳プールや武道場などの体育施設の整備を促進しています(図表2-8-13)。

図表●2-8-13 公立の小・中・高等学校等における水泳プール・武道場の整備状況

(2)学校体育施設の利用の促進

 学校体育施設は,全国に約15万8,000か所あり,様々なスポーツ施設の約6割を占めており,地域の最も身近なスポーツ施設です。文部科学省では,学校体育施設が地域住民のスポーツ活動の拠点となるよう,施設開放を行う上で必要な夜間照明施設やクラブハウスの整備事業に対して補助を行うなど,学校施設の開放を積極的に推進しています。現在,屋外運動場の約79パーセント,体育館の約85パーセント,水泳プールの約21パーセントが地域に開放されています。
 しかしながら,施設開放は行っているものの定期的ではなかったり,利用手続きが煩雑であったり,利用方法などの情報が不足しているといった,地域住民のニーズに十分対応し切れていない面も見られます。このため,今後,学校体育施設はこれまでの単に場を提供するという「開放型」から,学校と地域社会の「共同利用型」へと移行し,地域住民の立場に立った積極的な利用の促進を図っていくことが重要です(参照:第2部第12章第1節3(2))。

(3)運動場の芝生化の促進

 子どもが体を動かしたくなる気持ちを持つとともに,思い切って体を動かすことができるようにするためには,最も身近にある学校の運動場や校庭の芝生化は有効です。
 しかしながら,運動場や校庭の芝生化を既に行った学校は,まだまだ少ないのが現状です。
 芝生化された運動場を開放することにより,地域住民が集い,地域の交流拠点となる効果も期待されます(参照:第2部第12章第1節3(2))。

前のページへ

次のページへ