第4節 高等教育機関の多様な展開

3.専門学校の現状と最近の施策

(1)専門学校の現状

 専修学校は,社会の変化に即応した実践的な職業教育,専門的な技術教育等を行う教育機関として,昭和51年の制度発足以来,着実に発展してきました。特に,高等学校卒業程度を入学対象とする専修学校専門課程(専門学校)の生徒数は,平成18年5月現在約67万人となり,新規高等学校卒業者の18.2パーセントが進学しており,大学への進学(41.8パーセント)に次ぐ割合となっています。専門学校は,我が国の高等教育の重要な一翼を担い,多様な社会の要請と国民の教育ニーズにこたえ,高等教育の多様化・個性化を図る上でも重要な役割を果たしています。

(2)最近の施策

 専門学校における学修の成果については,修業年限2年以上,総授業時数1,700時間以上などの要件を満たすと文部科学大臣が認めた学科の修了者に「専門士」の称号が付与されるほか,一定の要件を満たす専門学校修了者の大学への編入学が認められており,平成18年5月現在の編入学者数は2,557人となっています。また,修業年限4年以上,総授業時数3,400時間以上などの要件を満たす学科の修了者に対し,「高度専門士」の称号や大学院への入学資格を付与する制度が,17年9月に創設され,18年6月現在,227学科がその対象学科として認められています。
 また,専門学校修了者に対する各種国家資格の受験の際の取扱い(受験資格や試験免除等)については,大学や短期大学等と同等の取扱いをする措置が進められています。

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