関芳弘文部科学大臣記者会見録(令和8年10月2日)

令和8年10月2日(金曜日)
教育、科学技術・学術

キーワード

第23回STSフォーラム年次総会への出席と京都大学の視察、世界大学ランキングの受け止めと大学の国際的価値の向上に向けた取組、AI人材の育成やAIに関する研究開発を推進するための文部科学省の取組、北海道大学で認定された組織的なアカデミックハラスメントの受け止めと今後の対応および大学の対応に関する見解

関芳弘文部科学大臣記者会見映像版

令和8年10月2日(金曜日)に行われた、関芳弘文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和8年10月2日関芳弘文部科学大臣記者会見

令和8年10月2日関芳弘文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

関芳弘文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
冒頭、私から1件報告をさせていただきます。10月4日日曜日でございます。京都市で開催をされます第23回科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム、STSフォーラムと呼ばれておりますが、この年次総会に参加をいたします。年次総会におきましては、「なぜ科学を信じるのか?」これをテーマとするセッションに登壇いたします。また、各国政府の閣僚など、世界で科学技術政策を担う要人との会談等を行いまして、今後の科学技術協力の発展について意見交換等を行う予定でございます。また、本年の7月に国際卓越研究大学に認定されました京都大学の立川新総長と意見交換を行う予定でございます。同大学の研究現場の視察も行ってまいりたいと思います。これらを通じまして、国内外の科学技術分野の関係者との連携を深めて我が国の研究力の強化に向けまして、関連政策の推進につなげてまいりたいと思っております。以上となります。
 
記者)
 世界大学ランキングが発表されまして、東京大学は去年の26位から27位に、京都大学は61位から62位へとそれぞれが順位を落とす結果となりました。この結果についての大臣の受け止めをお願いします。
 
大臣)
 先日ですが、「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」誌、これによりまして世界大学ランキングが発表されたことは承知をいたしております。文部科学省におきましては、様々な指標等を参考にしつつ、国際的に伍していけるような大学の教育・研究力の強化に取り組んでいます。大学の教育・研究力は多面的に測る必要がございます。ランキングの順位のみで評価することはできないとは思いますものの、世界大学ランキングは大学の国際的な評価を知るための一助になり得るものと認識をいたしております。文部科学省といたしましては、引き続き我が国全体の研究力を牽引する多様な研究大学の振興、日本人の海外への派遣、多様で優秀な留学生の受け入れ、その基盤となります大学の国際化の一体的な推進、日本人研究者の海外派遣や世界トップレベル人材の招へい・受入れ、国際共同研究の推進などの国際頭脳循環の促進などを通じまして、我が国の大学の国際的な価値の向上に努めてまいりたいと思います。
 
記者)
 AIの関係でお伺いします。AIの急速な進化が毎日のように社会的に大きな話題になってきたと思います。文部科学省として、学校教育を含めてどのように実践的なAI人材の育成や研究開発を進めていくのか、大臣のお考えをお伺いします。
 
大臣)
 AIを適切に活用できる人材の育成、またAIに関わります研究開発の推進は非常に重要であると認識をいたしております。そのために、文部科学省では一つには初等中等教育段階におきまして安全かつ主体的にAI活用ができます環境を整備していこうと。そして、生成AIガイドラインの今年度中の改定を含めました情報活用能力の抜本的向上に向けました取組を推進したいというのが1点です。また、2点目として高等教育段階におきまして企業等の外部機関が実施をする講座、これも活用していこうと。そしてAX(AIを活用した意思決定や業務の変革)、このようなAXを推進して生産性向上や新たな価値を提示できます人材育成のモデルを作っていこうと、創出していきたいと考えております。三つ目には、社会人を対象といたしましたAXの推進に向けました産学官連携によりますリスキリングプログラム、これを開発・提供をしていこうと。このようなことを各段階におけます実践的な教育の強化を進めていこうと、そのように考えております。さらに、科学研究にAIを活用する「AI for Science」、この推進や基礎研究を含みますAI研究開発力の強化、それを支えます研究インフラの構築等、これらに取り組んでまいりたいと考えております。文部科学省といたしまして、AI技術の急速な進展が恩恵とリスク、この両面を有することもしっかりと認識をしておきながら、「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」、この実現に貢献してまいりたいと、そのように考えているところでございます。
 
記者)
 北海道大学のアカデミックハラスメントについて伺います。北海道大学理学研究院の化学部門で複数の准教授が教授会によって組織的に孤立させられていると訴えた問題で北大のハラスメント対策室を(注)組織的なアカデミックハラスメントに該当すると認定したことが判明しました。これを受け複数の教授が処分を受けたとみられますが、北大のほうは調査結果も処分も公表していません。このようなアカデミックハラスメントが行われていたことについての受け止めをまず伺いたいです。それから、大学側への対応、文科省としての対応について教えてください。
 また、プライバシー保護などを理由に調査結果と処分を公表していない北大の対応についても大臣のお考えを聞かせてください。
 
大臣)
 お尋ねの事案につきまして、北海道大学に確認を行いましたところ、大学において学内規定等に基づきまして対応が行われたものと伺っております。ハラスメント、これは本当にあってはならないものと、そのように考えておりまして、このような事案が生じたことは誠に遺憾でございます。本件についてですが、昨日、北海道大学から事案の認定や再発防止に向けました対応等につきまして報道機関の方々に対しまして説明がなされたものと承知をしているところでございますが、文部科学省といたしましては実効性のある再発防止策を含めまして、大学におきまして適切な対応が図られてまいりますように必要な指導・助言を行ってまいりたいと思います。
(注)「ハラスメント対策室を」は、正しくは「ハラスメント対策室が」です。
 
(了)

お問合せ先

大臣官房政策課広報室