松本洋平文部科学大臣記者会見録(令和8年7月10日)

令和8年7月10日(金曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ

キーワード

SPORTEC2026への視察および「運動・スポーツを活用した成長戦略人材の『健康インフラ』の構築による『健康・活躍社会』の実現パッケージ」の公表、日本科学未来館および墨田区立文花中学校夜間学級への視察、次期学習指導要領における小・中学校での情報教育の大幅な拡充の意義および教員の専門性向上のための取組方針、夏季休暇を控えた子供へのSNSを含むインターネットの利用に関するメッセージ、小学校における男女別での着替えを巡る朝日新聞による全国調査の受け止めと今後の対応方針、夏期休業期間中の学校給食施設の活用に対する見解

松本洋平文部科学大臣記者会見映像版

令和8年7月10日(金曜日)に行われた、松本洋平文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和8年7月10日松本洋平文部科学大臣記者会見

令和8年7月10日松本洋平文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松本洋平文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私からは2件となります。7月8日水曜日、国内最大級のスポーツ・健康産業専門の展示イベントでありますSPORTEC2026を視察するとともに、その中で私から「運動・スポーツを通じた『健康インフラ』構築パッケージ」、これを公表いたしました。御参加された皆様と「健康インフラ」を構築し、人材の定着、現役期間の延伸、生産性の維持・向上など、国民一人一人が健康で活躍できる社会を実現するという考え方を共有する大変有意義な機会になったと考えております。健康であり続けたいというのは国民共通の願いであります。また、スポーツを通じて得られる様々な経験、人と人とのつながりは人々の生活を豊かにしてくれるものと考えているところであります。文部科学省として、本パッケージを通じまして国民の運動・スポーツ実施の機会、これらを確保いたしまして「健康・活躍社会」の実現に取り組んでまいります。
 2件目です。昨日、日本科学未来館と墨田区立文花中学校夜間学級に伺いました。日本科学未来館におきましては、現在開催中の特別展であります「大南極展」などを拝見するとともに浅川館長との意見交換を行いまして、科学技術の最先端に触れ、理解を深める機会を提供する現場の取組についてお話をお伺いしてきたところであります。また、文花中学校におきましては授業の様子を拝見いたしまして、生徒の皆さん、先生方と意見交換を行いました。一人一人の多様な生徒の思いに沿って細やかに対応される先生方や、自分の将来像を持って学びに向かう生徒の皆さんのお話をお伺いいたしまして、夜間中学の役割を改めて感じたところであります。今回の視察も踏まえまして、関係分野の振興に努めてまいります。私からは以上となります。
 
記者)
 中教審の特別部会で8日、次期学習指導要領について小中学校の情報教育を大幅に拡充する案が示されました。SNSの普及や生成AI技術が急速に発展する中で、情報教育を拡充する意義について大臣のお考えをまずお聞かせください。また、教員の専門性向上は研修体制の整備も課題とされていますが、今後どのように取り組んでいくお考えかもお聞かせください。合わせて、夏休みを前に子供たちがSNSやインターネット利用について何か呼びかけたいことがあればお願いいたします。
 
大臣)
 まず、AIをはじめといたします急速な情報技術の浸透や革新、これらによってSNSを介した偽・誤情報の拡散による社会の分断などへの懸念が高まっております。こうした中、情報活用能力の抜本的な向上、これはこれからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を確実に育成するという大きな意義を有していると考えております。その上で、一昨日開催されました中央教育審議会総則・評価特別部会におきまして、小学校の総合的な学習の時間に付加する「情報の領域」でありますとか、中学校に創設する「情報・技術科」におきまして、メディアリテラシーやAIをはじめ情報技術に関する内容を大幅に充実すること、それに伴って必要となる授業時数の考え方などについて議論が行われまして、概ね御賛同をいただいたと承知をしているところであります。なお、この新教科・領域を全国の学校で確実に実施をしていく必要がありますが、教師にとりましては新たな専門性が求められることや技術科の免許を有する担当教員の不足など、指導体制上の課題を抱えていることも事実であります。このため、既に着手をしております学習者用教材の開発でありますとか、オンラインによります全国規模の免許法認定講習に加えまして、今後、全ての小・中学校担当教員の指導力向上に資する研修でありますとか、免許制度の在り方の検討にも着手をするなど、あらゆる手段を用いて新教科・領域を円滑に実施できる指導体制の整備を図ってまいりたい、そのように考えております。
 また、子供たちに対してということでありますけれども、間もなく夏休みが始まるところであります。やはり夏休みというのはこれだけ長い間休みが続く時間ということで、子供たちにとりましては普段の生活とはまた違った、そういった日常とは異なる環境のもとで多様な学びでありますとか、また特別な体験に触れる、そういう機会にしていただきたいというふうに思っているところであります。一方で、ただ今はSNSについての質問であったわけでありますけれども、一方でSNSを含むインターネットの長時間利用などによりまして、青少年の日常生活に支障をきたすといった懸念も指摘されているところであります。ぜひ楽しく、そして有意義な夏休みを過ごしていただくためにも、インターネット等の適切な利用、これを心がけていただきたいと思っておりますし、ぜひこの夏休みという時間を有効に活用していただいて、本当に充実したこの期間というものをぜひ子供たちには過ごしていただくようにお願いをしたい、そのように思っております。
 
記者)
 小学校の男女別の着替えについてお伺いします。文科省は指針で学年に関わらず男女別での着替えを求めていると思いますけれども、朝日新聞が7日に報じた全国の主要74市区での調査結果では、半数近くの自治体が男女同室で一緒に着替えをしている学校があると回答しました。まずこの現状が適切かどうか、どう受け止めるかをお聞かせください。また、現状について調査して把握したり通知などで対策を促したりするなどして各自治体の教育委員会、学校に対策を求める考えはございますでしょうか。
 
大臣)
 御指摘の調査結果は報道で承知をしているところでありますけれども、一般論としてになりますが、体育授業に係る着替えにつきましては児童生徒の発達段階や様々な状況を踏まえつつ、プライバシーに十分配慮するとともに、心情に寄り添った対応を行うことが必要である、このように考えているところであります。このため、スポーツ庁におきましては各教育委員会の体育担当者が集まる会議などにおきまして、体育授業の着替えに当たりましては児童生徒一人一人の心情に配慮をし、男女別に更衣できるよう配慮することなどについて、学校の実情も踏まえつつ適切な対応を行うように呼びかけているところであります。対応状況についてには、引き続き各教育委員会などを通じて情報収集に努めてまいりたいと思いますし、また、児童生徒の発達の段階でありますとか様々な状況を踏まえつつ、一人一人の心情でありますとかプライバシーに配慮した適切な対応、これを文科省として促してまいりたい、そのように考えております。
 
記者)
 基本的な点の確認なのですが、学校で、小学校で、男女同室で一緒に着替えている状況というのは解消されるべきというふうにお考えでしょうか。
 
大臣)
 それぞれ学校によって様々な事情があるというふうには承知をしておりますけれども、我々といたしましては、例えば更衣室の設置等においては男女別に更衣ができるようにというようなことで我々として指針を示させていただいているところでもあります。こうした点というものも踏まえながら、各学校におきましては先ほどお話をさせていただいたように、子供たちの発達の段階でありますとか様々な状況を踏まえつつ、一人一人の心情でありますとかプライバシーに配慮した、そうした適切な対応というものをぜひ行っていただきたい、そのように考えております。
 
記者)
 既に研修等でやっていることですけれども、具体的にさらに対策を促していくお考えというのはありますでしょうか。
 
大臣)
 先ほど来お話をしておりますように、対応状況等についてまずは各教育委員会などを通じて情報収集というものに我々として努めてまいりたいと思います。その上で適宜必要な対策というものを我々としても取ってまいりたい、そのように考えております。
 
記者)
 先週の会見でも夏休みの居場所を含め要請というのをされていましたけれども、夏休み中、先ほどのお話にもありましたけれども、体験とかとはまた別の問題として経済的に厳しい家庭などで子供に食事が十分に与える機会がなくて体重が減ってしまう子供がいるということがよく指摘されています。こうした問題に対して、夏休み中も学校の給食施設が稼働できればこうした家庭に低価格で栄養のある食事を提供できるのではないかというふうなことも思うのですけれども、特に今年度から学校給食費の抜本的な負担軽減というのも始まった中で、子供の貧困対策としてこうした給食施設の活用というものについてどのようにお考えになるかということを教えていただけないでしょうか。
 
大臣)
 成長期にある子供に対しまして栄養バランスのとれた食事を提供することは健康の保持増進にも資するものでありまして重要であるというふうに考えております。一方で、夏季休業期間中の学校給食施設・設備の活用に当たりましては、通常、長期休業期間中には保守・点検でありますとか修繕といったもの、また大規模清掃などが実施をされることが多くあるところから、実施期間の調整が必要であるほか、給食調理員以外の者が調理室に入った際の衛生管理などについて清掃及び現状復帰を確実に行う必要があるなど、様々な課題が考えられるものと思っております。各自治体の取組の中には、こうした実施上の課題にも留意をしつつ、夏季休業期間中に給食センターを開放いたしまして児童生徒を対象として昼食を提供している事例もあるというふうに承知をしているところであります。夏期休業期間中の食に関する支援につきましては、こども家庭庁をはじめといたしました関係省庁で取り組んでいるところでもあります。文部科学省といたしましても、地域の実情に応じまして子供が必要な栄養を確保することができるように取組が進むよう、こども家庭庁等、関係省庁とも連携をしつつ対応をしてまいりたい、そのように考えております。
 
(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室