令和8年6月16日(火曜日)
教育、科学技術・学術
H3ロケット打上げ成功に関する所感と国内外の信頼回復に向けた取組および準天頂衛星システム「みちびき」の打上げ見込み、令和8年度こども霞が関見学デーの開催、小学校社会科教科書における旧石器時代に関する記載の充実を求める要望書に対する見解および今後の対応、辺野古沖での転覆事故から3か月が経過したことを踏まえた受け止めと再発防止に係る現状の取組および今後の見通し
令和8年6月16日(火曜日)に行われた、松本洋平文部科学大臣の記者会見の映像です。
令和8年6月16日松本洋平文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
冒頭、私からは2件です。まず1件目です。12日金曜日、H3ロケット6号機・30形態試験機の打上げに成功をいたしました。昨年12月の8号機失敗以降初となる打上げであり、さらに液体燃料エンジン3基のみで飛行する新しいタイプのロケットの実証に成功したことを大変喜ばしく思います。それとともに、関係者の皆様の御尽力に深く敬意を表したいと存じます。今後、打上げ実績を着実に積み重ね、H3ロケットに対する国内外の信頼を取り戻すとともに、関係府省と一体となりまして我が国の宇宙開発利用を強化してまいりたい、そのように考えております。
続きまして、2件目であります。今年度も各府省庁等とともに「こども霞が関見学デー」を実施することにいたしましたのでお知らせをいたします。今年度は、子供たちの夏休み期間中であります7月29日水曜日、30日木曜日を中心に開催をいたしまして、29府省庁等によるそれぞれの特色を生かしたプログラムの実施を予定しているところであります。文部科学省におきましては、「大臣室へようこそ」を始め、70以上のプログラムを実施いたしまして親子の触れ合いを深めつつ、子供たちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会を提供することといたしております。イベントへの申し込みなど、詳細は本日14時に公表いたしますのでホームページを御覧くださいますようお願いいたします。多くの親子、御家族に参加をしていただきまして、子供たちの夏休みを有意義なものにしていただきたいと考えております。私からは以上です。
記者)
小学校の教科書における旧石器時代の記述についての質問です。小学校の社会の教科書に縄文時代よりも前の旧石器時代についての記述がないとして、日本考古学協会など3団体が小学校の学習指導要領にこの時代について盛り込みを求める要望書を先月、大臣と中央教育審議会の会長宛に提出しました。旧石器時代の記述の必要性についての大臣のお考えと、文科省としての今後の対応についてお聞かせください。
大臣)
お尋ねの要望書についてでありますけれども、私も内容を確認させていただきました。現行の学習指導要領の小学校社会科におきましては、大まかな歴史を理解するとともに関連する先人の業績などを理解することとしているところでもありまして、通史としての事象を網羅的に取り扱うというよりも、人物の働きを通して大まかな流れを学習するものとなっているところであります。このため、小学校におきましては旧石器時代を指導することとはなっていないところでありますが、中学校・高等学校におきましては我が国の歴史の展開に関わる諸事情を総合的に理解する中で旧石器時代を取り扱っているところでもありまして、初等中等教育全体としてみれば人類の出現から、歴史の流れを学ぶこととしているところであります。いずれにいたしましても、次期学習指導要領については中央教育審議会で専門的な見地から議論が行われているところでありまして、私の立場で見解を述べることは差し控えさせていただきたい、そのように思っております。
記者)
沖縄の辺野古でボートが転覆して学生さんと船長さんが亡くなられてからちょうど3カ月となります。この3カ月を振り返られて、捜査も進んだりとか、遺族の方々も少しずつメディアに出てきたりという状況ですけれども、大臣としての現時点での受け止めと、あとこういうことが二度と起こらないようにという再発防止の現時点での進捗と今後の見通しについて教えてください。
大臣)
まず、本日、同志社国際高等学校の研修旅行中の事故発生から3カ月となりました。改めまして、今般の事故でお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りするとともに、けがをされた方に対しましてお見舞いを申し上げたい、そのように考えております。同志社国際高等学校における研修旅行は、事前の計画や当日の対応、安全管理、教育活動の状況などの面で著しく不適切であり、学校法人及び学校のガバナンスにも極めて大きな問題があったと考えておりまして、文部科学省としての見解も5月22日に公表をさせていただいたところであります。本件、決してあってはならない事故でありました。文部科学省として、こうした事故を二度と起こさない、そうした決意で取組を進めていかなければならないと考えているところであります。学校法人同志社及び同志社国際高等学校に関しまして、文部科学省としては現在、学校法人同志社に対しましては学校法人としての改善状況について、学校の所轄庁である京都府に対しましては同志社国際高等学校の改善状況について、それぞれ文部科学省への報告を求めているところであります。また、学校法人同志社に設置をされております特別調査委員会は、原因分析など検証が進められているものと承知をしております。引き続きこの検証の状況などについて確認を求めつつ、学校の所轄庁である京都府とも連携をして対応に当たってまいります。全国における再発防止につきましては、4月7日に文部科学省から通知を発出いたしまして、安全確保や適切な教育活動の実施に向けて各学校や設置者における必要な点検・確認など、対応を要請しているところであります。その上で、文部科学省として今後、全ての児童生徒の安全確保に関する充実方策について検討を行うなど、このような痛ましい事故が二度と起こらないように取組を進めてまいりたい、そのように考えております。
記者)
H3ロケットの打上げに関連してお伺いします。冒頭で国内外の信頼を取り戻すということで御発言があったかと思いますが、この信頼の回復したと言える状態、文科省としてはどのようにお考えなのか。やはり前身であるH-ⅡAロケットの成功率を目指してほしいということなのかというのが1点と、あともう1点、昨日、JAXAのほうから発表がございましたけれども、H3ロケット9号機で「みちびき7号機」が8月に打ち上げられることが発表されています。日本版GPS確立のために7号機体制の確立というものが早期に期待されているところですが、大臣としての期待等あればお聞かせください。
大臣)
まず、先日の打上げ、成功したところであります。それに対する国内外からの評価ということでありますけれども、こちらに関しましてはあくまでも評価をされるのは第三者、当事者ではなく第三者であると承知をしているところであります。我々といたしましては、これから成功を積み重ねていくことによってH3ロケットに対する信頼というものをさらに高めていきたいというふうに思っているところでありまして、当然、我々としてはひたすらに成功を追求していくということで、皆様方にその実績というものも示しながら信頼性に対する評価というものを高めていきたい、そのように考えているところであります。
次回の打上げについてでありますけれども、H3ロケット9号機によります準天頂衛星「みちびき7号機」を8月7日に打ち上げる旨、昨日JAXAから発表をしたところであります。その後につきましては、宇宙基本計画工程表において今年度はH3ロケットによる火星衛星探査計画MMXや新型宇宙ステーション補給機2号機、HTV-X2などの打上げが予定されているところであります。こうしたこれからスケジュールというものに沿って我々としては打上げを計画していくところでありますけれども、ぜひそういう意味ではH3ロケットの今回の成功、そしてこれからも引き続き成功をし、こうした衛星等々を、打上げをしていくことによって我が国の宇宙開発を進めていくとともに、国際的な協力というものも進めていきたい、そのように考えているところであります。
(了)
大臣官房総務課広報室