松本洋平文部科学大臣記者会見録(令和8年5月12日)

令和8年5月12日(火曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化

キーワード

熊本県への視察、「AI for Science 革新的研究推進事業(ARiSE)」の公募開始、磐越道における部活動での移動中のバス事故に関する所見と再発防止に向けた取組、部活動の機会確保と安全に関するルールの厳密化の両立に関する見解、磐越道におけるバス事故に関する学校の管理体制の不備に対する見解、磐越道におけるバス事故に関する今後の具体的な対応方針

松本洋平文部科学大臣記者会見映像版

令和8年5月12日(火曜日)に行われた、松本洋平文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和8年5月12日松本洋平文部科学大臣記者会見

令和8年5月12日松本洋平文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松本洋平文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私からは2件となります。1件目です。5月7日及び8日に熊本県を訪問いたしてまいりました。高森町立高森中央小学校におきましては、デジタル学習基盤を効果的に活用しながら児童が主体的に学びを進める授業を拝見してまいりました。改めて、町長をはじめとしたそうした関係者の皆さんのリーダーシップがこうした教育を進めていくために大変重要だということを大変痛感をしたところであります。その後、熊本県立高森高等学校に行ってまいりまして、全国の公立高校として初めて設置をされました「マンガ学科」における高校の魅力化・特色化に関する取組を拝見したところであります。大変個別主体的な学びでありますとか、また専門性の高い学びということでありまして、これらに生徒たちが本当に真剣に取り組んでいる姿というものも拝見をさせていただきました。マンガに限らず、こうした取組というのは大変大事だなということを痛感いたしましたし、またこれによって全国から生徒が集まっているという観点からも、地方創生の観点からも大変重要だというようなお話をいただいたところでもあります。熊本大学におきましては、国立の附属小学校で初めての試みとなる「英語イマージョン教育」及び半導体産業等の先端分野を支える高度専門人材の育成を拝見してまいりました。附属小学校におきましては、我が国の学習指導要領にのっとった授業を、英語を中心に行うということでもありまして、そういう意味では大変これからの我が国の教育にとって示唆に富むような、そうした授業の様子というものを拝見してきたところであります。熊本高専におきましては、半導体関連企業と連携した実習など、実践的で専門的な人材の育成を拝見してきたところであります。学生とも意見交換をしてまいりましたけれども、それぞれの学生が明確に自分自身の夢を持って、そして学校での授業に大変意義を感じながら臨んでいる姿というものも拝見をしましたし、また学校側から2025年、本科の学生の有効求人倍率が48倍、専攻科の学生に対する有効求人倍率が163倍というような状況でありまして、そういう意味ではいかにこの高専で学んだ学生たちが社会から必要とされているのか、期待をされているのかということを大変強く痛感をしたところでもあります。また、熊本城におきましては熊本地震から10年を迎えた文化財の復旧状況を拝見してきたところであります。市長に御案内をいただきましたけれども、見せる復興という観点で取組をされているということでありまして、文化財についての理解を深める、そうした取組というものをこの復興の事業の中で進めていたり、またそうした昔ながらの我が国の伝統的な技術の継承、こうした点にも力を入れながら取組を進めているというようなお話も聞かせていただいたところであります。今回の視察を通じまして、地域における人材育成や文化財の重要性などを改めて認識をいたしましたし、また熊本県でこうした様々な取組というものを進めていただいていることを拝見いたしまして、ここで得られた知見というものを今後の施策検討にしっかりと生かしてまいりたいと存じます。
 2件目であります。本日、「AI for Science革新的研究推進事業(ARiSE」」の公募を開始しますので御報告をいたします。本事業は、本年3月に策定をいたしましたAI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針に定められた具体的アクションを先導するフラッグシップ事業となっております。我が国の強みを最大限生かせる戦略ターゲットへの集中投資によりまして、科学基盤モデルやAIエージェントの開発など、世界を先導する科学研究成果を創出するとともに、世界トップレベルの研究機関・研究者との戦略的な国際連携、これなども推進をしてまいります。先月公募を開始いたしましたAI for Scienceの裾野拡大を図ります「SPReAD1000」と今回の「ARiSE」を両輪として進めていくことによりまして、我が国がAI for Science先進国の地位を築くことができる、そのことを目指して頑張ってまいりたいと思います。私からは以上です。
 
記者)
 5月6日の福島県磐越自動車道での交通事故についてお伺いします。新潟市の私立高校の運動部員の方が亡くなるという悲惨な事故に遭ってしまいました。この事故を巡っては、学校とバス会社の間で契約を巡るなど認識が異なる部分もあります。また、白バス行為だった可能性も浮上しているけれども、まずはこの事故についての大臣の受け止めを教えてください。併せて、部活動のための移動中の安全については現行の管理マニュアルですとかガイドライン等には明確な規定みたいなものがないかと思うのですけれども、今後この再発防止に向けて文科省として何か取組のお考えがありましたらその内容も教えてください。
 
大臣)
 5月6日、磐越自動車道におきまして北越高等学校の男子ソフトテニス部の生徒20名が乗車をいたしましたバスが高速道路のガードレールなどに衝突した事故におきまして、生徒1名がお亡くなりになられ、そしてその他の生徒も病院に搬送された旨の報告を受けているところであります。お亡くなりになられた生徒に心から哀悼の意を表するとともに、怪我をされた方々の御回復をお祈り申し上げたいと存じます。文部科学省におきましては、これまでもガイドライン等におきまして部活動における安全安心の確保として、事案発生時の迅速な対応と再発防止の徹底、学校組織全体で対応に当たること、そして校外活動などの際の交通事故への対処も含めまして、学校の危機管理マニュアルを作成することや、あと安全確保の観点から旅行代理店など関係者との事前調整を行うことなどを示しておりまして、これらによって事前、そしてもし仮に事故が起こった場合の対応などについて求めてきているところであります。本件については、引き続き新潟県とも連携をしながら事案の確認を進めつつ、学校外における活動の安全確保に向けた配慮について周知に努めてまいりたい、そのように考えております。
 
記者)
 今の関連なのですけれども、部活動において今回はまだ実態が分かっていないところありますけれども、必ずしもバス会社をちゃんと手配して移動するということばかりではない、リアリティとして保護者が運転するような車とか、顧問が運転するような車で移動するという場合もあるとは思います。これはあまり厳格化しすぎてしまうとむしろ部活動のやれる範囲というのが狭まってしまうということもあるのかなと思っていて、部活動をある程度自由にやるのとともに安全対策もするという、この両立させる上で何が大事なのか、文科省としてどういうことをお考えなのか教えていただければと思います。
 
大臣)
 部活動の実施に当たりましては、生徒の安全確保が重要でありまして、遠征先等への移動も含めまして事故防止などに万全の措置を期すということが必要であるというふうに考えております。その上で、部活動などを通して生徒がスポーツ・文化芸術活動に取り組む機会を確保することも重要でありまして、この両立というものをしっかりと図っていかなければならないと考えております。これは地域によってもいろいろと事情があると思っておりまして、地域によっては公共交通機関が十分ではないなどによって部活動の遠征等に当たりましてバス等を利用することもあります。生徒の安全確保を図った上で部活動が適切に実施されるように、文部科学省としても活動の安全確保に向けた配慮について周知に努めてまいりたいと考えております。なお、安全管理に関して事案が立て続けに生じていること、これも踏まえまして今後、こうしたことが生じることがないように安全管理につきまして一体的な対策を検討することについて、私から関係局長等に対して指示を行ってまいりたいと考えております。そして、それらを通じて児童の生徒の安全管理について万全を期してまいりたいと考えておりますし、今回のこの事故に関しましても、現在、所轄庁を通じまして調査が進められ、聞き取りを、私どもとしてもしているところでもありますし、また捜査当局によって今、捜査が行われているところでもありますので、こうしたところというものもしっかりと我々としては見据えながら、そしてまた報告を聞きながら必要な対策を我々としても考えてまいりたい、そのように考えております。
 
記者)
 1点だけ、今、立て続いているとおっしゃったのは部活動における移動での事故ということなのか、あるいは辺野古での件を含めて学校外での活動という趣旨なのか、どちらでしょうか。
 
大臣)
 それは学校外の活動全般についてということであります。
 
記者)
 関連で伺います。ちょっと先ほどもお話が一部出ていたかなとは思うのですけれども、この事故については安全に関して学校側の管理体制の不備というのが明らかになっていると思うのですが、この点について改めて御認識を伺えないでしょうか。
 
大臣)
 先ほども申し上げましたとおり、我々といたしましては詳細について今、確認中ということでもありますので、そのことについてのコメントは控えさせていただきたいと存じますが、一般論として申し上げるとすれば部活動も含めた校外活動におきまして、事業者に移動手段の手配や確保を依頼する場合においては契約内容を明確にした上で、事業者と適切な契約を行うとともに、利用する旅客運送の安全確保についてあらかじめ確認をするということが必要であるということが重要であるというふうに考えているところであります。引き続き新潟県等とも連携をしながら事案の確認を進めてまいりますけれども、学校外における活動の安全確保に向けた配慮につきまして周知に努めてまいりたい、そのように考えております。
 
記者)
 関連してですけれども、周知に努めるというのは具体的には何か事務連絡等の文書を出されるというようなことを考えていらっしゃるのかということと、先ほど一体的に考えていくというところですけれども、もう少し具体的にどのようなことをイメージされているのかお聞かせいただけないでしょうか。
 
大臣)
 現時点において通知を発出するとか、そうしたことが決まっているということはございません。本日、関係の局長にちょっと集まってもらいましていろいろと私のほうからの指示を出すとともに、各関係部局間での横展開というものを図りながら、こうしたことが起きないようにするためにどういうことが必要なのかということを議論するというか、話をする、そういうことにしているところでありまして、本日のこれからの会議の結果でありますとか、また様々な今回の事故についての報告というものも我々としてもしっかりと精査をしながらしかるべきタイミングでそうした周知徹底が行われるように、我々としては取組を進めてまいりたい、そのように考えております。
 
(了)

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大臣官房総務課広報室