松本洋平文部科学大臣記者会見録(令和7年12月16日)

令和7年12月16日(火曜日)
教育、スポーツ、文化、その他

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令和7年度スポーツ功労者顕彰のプロスポーツ分野の受彰者の決定、国立劇場の再整備を巡る状況と資材高騰なども踏まえた政府からの支援の在り方、国産AIの開発に関する読売新聞提言の受け止め、受験塾「SS義塾」での音信不通問題、大臣の今年を表す漢字、ヘボン式を基本とする 「ローマ字のつづり方」に関する内閣告示の閣議決定

松本洋平文部科学大臣記者会見映像版

令和7年12月16日(火曜日)に行われた、松本洋平文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和7年12月16日松本洋平文部科学大臣記者会見

令和7年12月16日松本洋平文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松本洋平文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私からは1件であります。令和7年度スポーツ功労者顕彰のプロスポーツ分野に係る表彰につきまして、受彰者が決定をいたしました。12日にスポーツ庁ホームページにて公表をしたところであります。今年度の受彰者は5名です。モーターサイクルスポーツから風間深志様、競技ダンスから楠潤一郎様、ゴルフからは倉本昌弘様、4輪モータースポーツから関谷正徳様、大相撲から「初代霧島」こと吉永一美様に顕彰を受けていただくことになりました。受彰者の皆様のこの度の受彰を心よりお慶びを申し上げます。なお、授彰式は明日12月17日水曜日に行われます「第55回日本プロスポーツ大賞授与式典」と合同で開催することとしておりまして、私も出席をしている(注)ところであります。皆様にもぜひとも取材をいただければと思いますので、よろしくお願いします。文部科学省としても、こうした取組を通じまして、スポーツの振興・発展に貢献をしてまいりたいと存じます。私からは以上です。
(注)「出席をしている」は、正しくは「出席を予定している」です。

記者)
 先週の11日に芸術文化振興会で国立劇場の再整備の実施の方針を示しました。御承知のように国立劇場は2回の入札が不調となって再開が見通せない状況になっていると思いますし、資材費も膨らんで結構、総工費で当初の見通しよりもかなり大きくなると見られています。こういった今の国立劇場をめぐる状況と、資材高騰に対する政府の支援なども含めて御所感をお伺いできればと思います。

大臣)
 国立劇場の再整備につきましては、先日、人間国宝の片岡仁左衛門さんらが要望にいらっしゃったところであります。私自身、直接お会いをいたしまして、国立劇場の再整備、再開場につきましても強い御要望をいただきました。文部科学省といたしましても、速やかな再開場の必要性を強く認識しております。現在、本年9月に一部改定をいたしました国立劇場の整備計画において定めた年度内の入札公告に向けて手続きが進められているところであります。建設市場は現在も物価高騰が続いていると認識をしているところであります。このため、国立劇場の再整備につきまして先月閣議決定されました総合経済対策におきましても、建設市場の動向に合わせ必要な時期に追加の財政措置を適切に行うということを明記し、財政措置も含め、国が責任を持って進めることを明らかにしているところであります。文部科学省といたしましては、国立劇場の整備計画で示した2033年度の再開場を目指しまして、引き続き内閣官房や国土交通省などの関係省庁と連携しながら1日も早い再開場に向けて取り組んでまいりたいと存じます。以上です。

記者)
 弊社の報道で大変恐縮ですが、今朝の朝刊で信頼できる生成AIとの共生を提言しました。官民一体による国産AIの開発を提案したほか、良質で貴重なデータを収集、利用する環境整備、あと他に義務教育段階で生成AIの課題リスクに関する理解を深めて批判的な視点を養うことを提案しています。これらに関する大臣の御所感をお伺いします。

大臣)
 御指摘の提言があったことは承知しているところでありますけれども、個別の意見についてコメントをすることは差し控えたいと存じます。その上で、一般論で申し上げれば信頼できるAIの実現に向けた国内データの整備、我が国における基盤モデル及び評価基盤の開発を推進していくことが重要であると認識をしているところであります。また、AIに関連する基礎的・学術的な知見・知識を初等中等教育段階から向上させていくことが重要であると認識をしているところでもあります。私自身の思いもちょっと含めてお話をしたいと思いますけれども、やはりこれからAIが当たり前に社会の中で実装され活用されていく時代の中で、我が国としてのAI戦略というのをどのように立てていくのかということは大変重要な観点だと思っております。そういう中におきまして、経済的に言えば、例えばデジタル赤字をいかに解消していくのかということも大変大事なことだと思いますし、また同時にAIというものが社会の中に入ってくるにあたって、我々の持っている価値観みたいなものがしっかりとAIの中でも反映をされるということは、AIが社会に及ぼす影響を考える上においてもとても大事なことだと思っております。加えて、AIの活用によってやはりそこで得られた情報であったりとか、また学習させるためのデータをどこにするのか、誰がそれを持つのか、こういうことをしっかりと整理をして考えていくということは、やはりこれからの我が国にとっては極めて重要なことだと思っております。そういう意味において、これはちょっと文科省だけという話ではもちろんなくて、国、政府全体として民間の皆さんにも御協力をいただきながら取り組んでいかなければいけないことだと思っておりますけれども、やはりそういう意味ではしっかりと政府としてこの大切さというものを認識して取り組み、その中で文科省としてもしっかりと役割を果たしていくということが大変大事なことだと思っているところであります。現在、「AI基本計画」というものが検討されているところでありますけれども、こちらにおいても御指摘いただいているような観点というものは盛り込まれる方針というふうに承知をしているところでありまして、文部科学省といたしましても内閣府であったり、また関係省庁と連携の上でAI基本計画の策定に向けて引き続き貢献をしてまいりたいと思います。

記者)
 総合型選抜の受験塾SS義塾が音信不通になっているという報道等があります。受験期のこうした事態に不安の声も広がっているのですけれども、大臣の受け止めと今後取られる機会等をお伺いしたいと思います。

大臣)
 御指摘のような報道があったことは承知をしているところであります。このように受験生が大変動揺をするような事態が生じてしまっていることについて大変遺憾に思っているところでありまして、しっかりとそれに対して対応をしていただきたいというのがまず1点目の思いであります。受験生の皆さんにおかれましては、不安や動揺もあろうかと思いますけれども、これまでの積み重ねを生かしつつ、最後まで実力を伸ばせるように頑張っていただきたいと思いますし、困ったことがあれば保護者であったりとか学校の先生などに相談をして受験シーズンに備えていただきたいと思っているところであります。まずは状況の推移をしっかりと見守ってまいりたいと思います。

記者)
 毎年恒例の日本漢字能力検定協会が発表している今年の漢字が先日発表されまして、今年は「熊」ということでしたけれども、大臣にとっても今年を振り返られて、今年の漢字一つ選ぶとすれば何でしょうか。その心も合わせて教えてください。

大臣)
 私自身が今年の漢字を選ぶとすると、私は「人」という言葉をぜひ選びたいなというふうに思っているところであります。今回、文部科学大臣を拝命したわけでありますけれども、当然、教育はもちろんでありますけれども、科学技術分野にいたしましても、スポーツ分野におきましても、そして文化行政に関しましても、全ての基本になるのはやはり人間、「人」であると思っております。また、とりわけ教育分野ということで関して言えば、まさに人づくりという大変大事な仕事をしているところでもありまして、そういう意味で人という言葉を選ばせていただきました。加えて、今回の文部科学大臣としての仕事もそうでありますけれども、今年1年間を振り返ってみても様々な仕事を私自身行ってきたわけでありますけれども、いろいろな場面場面で「人」とのつながり、いただいたご縁によって助けられることというのがすごく多かったなというのを痛感している1年でありました。全く関係ないようなところで、ひょんなことでつながった縁がいつの間にかそれがつながって、そういう人の繋がりによって助けられたという場面が本当に多くありました。そういう意味では、私自身は今回の、今年1年の感じを「人」という形にしたところでありますし、またこれからもそうした、先ほどAIの質問もありましたけれども、やはり一方で全ての基本は「人」でありますから、この「人」というものを大切にしながら、また「人」との繋がりというものも大切にしながら今年1年を振り返ると同時に、また来年も頑張っていきたいなという思いを持っております。ぜひいろいろと私以外にも各閣僚にこういう質問が向けられていることは承知をしているところでありますけれども、皆さんもせっかくなので自分自身にとっての今年の一字は何なのかなということを考えていただくのも、1年を振り返る意味ですごく意味のあることなのかなと思うので、そんなこともお考えいただいたらいいのではないのかなと、そんなことも思いました。

記者)
 ローマ字の綴りについて教えてください。今日の閣議で来週の22日付でローマ字というところで議論があった訓令式からヘボン式へという動きが定着するというか、ヘボン式に統一されるということだと思います。ただ、これは70年ぐらい前で、70年変わっていなかったものが変わるということで、日常生活に影響があるのかということは心配される方も少なからずいるのかなと思います。そうではなく、実態に合わせた形の変更だというふうに伺っておりますけれども、大臣から国民に対してこういうところは気を付けた方がいい、もしくは心配する必要はないのだみたいなメッセージをいただければなと思っています。

大臣)
 本日の閣議におきまして、ローマ字のつづり方につきまして約70年振りに新たな内閣告示を制定することが決定され、今月22日から実施されることとなったところであります。これは8月に取りまとめられました文化審議会答申を踏まえまして、主に社会で広く用いられているヘボン式に基づく綴り方に改めるものであります。なお、既に定着している表記などについては直ちに変更を求めるものではありませんので、そこのところは御安心をいただければと思っているところであります。なお、私の名前につきましては、「松本(Matsumoto)」は既にヘボン式を使用しております。特にtsuのところですよね。tuではなくてtsuという形で使用しておりまして、変更する予定はありません。他方、「洋平(Yohei)」につきましては本告示では長音符号をつける(Yōhei)、洋平のYoのoのところに横棒をつけるという形になっているものが原則になっているわけでありますけれども、個人の姓名につきましては本告示でも当事者の意思を尊重するものとされておりますので、私自身、従前通り、私はYoheiというふうにパスポートも含めて書いているところでありますけれども、従前通りこういう形で使わせていただくつもりであります。文部科学省といたしましては、国語におけるローマ字が将来にわたって適切に用いられるよう、今後、新たな内閣告示の趣旨について周知に努めてまいりたいと思います。今回変わったからといって過去に使っていたものを改めようという話でもありませんし、ぜひそこは個人の自由でということが認められているということでもありますので、ぜひそこは安心してこれからもローマ字の活用というものを進めていただきたいと思います。

記者)
 私は、弁護士でジャーナリスト活動をしている者です。解散命令請求に関してお尋ねしたいと思います。事前にお伝えしていないのでお答えできる範囲で結構でございます。私、今、安倍元総理の暗殺事件の裁判をほぼ全て傍聴しております。ほぼ被告人質問も終わって、あとは論告、求刑という段階に今来ているのですが、ちょっと前提としてもちろん統一教会にいろいろ問題があり解散命令請求が出されているということ、それから政治家を殺害することによって社会、政治を変えることはあってはならないという、そういう前提で御質問させていただきたいと思うのですが、この裁判では山上被告が安倍総理を狙った理由については、統一教会が狙いであったと、そして今回の事件を起こして解散命令等も出されたということに対して、被告人質問において聞かれてありがたいことであるというふうに答えました。これも一部報道されていると思います。このような安倍元首相を殺害した犯人が解散命令をありがたいことであるというふうに言っているということについ、どういうふうにこれを受け止めるか。あるいは、このことについて、今、裁判が続いておりますけれども、そのことについてもし大臣から所感を伺えればなというふうに思います。

大臣)
 いずれの件につきましても、今司法で争われている最中でありますので、大変恐縮ですけれども、私の方からコメントをすることは差し控えたいというふうに存じます。加えて、解散命令請求につきましても、この手続は非公開の非訟事件ということでもありますので、こちらに関しましてもお答えを差し控えさせていただきたいと存じます。文部科学省としてしっかりとこの対応については万全を期していくということのみであります。

(了)

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