古川聡宇宙飛行士搭乗の米国クルードラゴン宇宙船運用７号機の帰還成功について ［大臣談話］

　古川聡宇宙飛行士の搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用７号機が、３月１２日０時２０分（日本時間）に国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）より離脱し、１８時４７分にフロリダ沖に無事着水したとの報告を受けました。また、古川宇宙飛行士含む宇宙飛行士全員の健康状態は問題ないとの報告を受けています。大任を終えての無事の帰還を心から喜ばしく思います。

　古川宇宙飛行士は、約６か月間にわたり、ＩＳＳに長期滞在しました。滞在中には、写真や動画の撮影を宇宙飛行士の代わりに自律的に行う小型船内ロボットの実証、人工臓器の実現に向けた細胞培養装置の機能確認、学生向けの教育イベントなど様々なミッションを実施しました。

　我が国にとってＩＳＳにおける活動は、アルテミス計画など国際宇宙探査において必要となる技術の実証のためにも重要なものであり、ミッションを完遂されたことに敬意を表します。文部科学省においては、2020 年代後半に米国人以外で初となる日本人宇宙飛行士の月面着陸を目指した取組を進めています。

　古川宇宙飛行士には、引き続き、我が国の宇宙開発の意義を国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形で発信されるとともに、有人宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待しています。

令和6年3月12日
文部科学大臣　盛山　正仁