盛山正仁文部科学大臣記者会見録(令和6年3月5日)

令和6年3月5日(火曜日)
教育

キーワード

理系学部に進学する女性を増やすための方策、国立大学における外国人留学生の授業料の自由化

盛山正仁文部科学大臣記者会見映像版

令和6年3月5日(火曜日)に行われた、盛山正仁文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和6年3月5日盛山正仁文部科学大臣記者会見

令和6年3月5日盛山正仁文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

盛山正仁文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 今日は、私のほうからの冒頭はございません。
 
記者)
 今週金曜日の3月8日は国際女性デーです。教育未来創造会議の第一次提言では、女性比率がかなり低い理系学部に進学する女性を増やすことを目標に掲げました。大学入試で理系学部に女子枠を置く学校が増えたり、医学部医学科に入学した女性割合が4割を初めて超えるなど、徐々に動きは出ていますが、まだ抜本的な全体の学部の男女比率に大きな変化はありません。今後、理系に進学する女性を増やすためにどんな新しい施策が必要か、大臣のお考えをお聞かせください。
 
大臣)
 我が国の成長を担う高度人材を育成する上で、現在まだ少数に留まっている理系分野の専門性を持った女性が活躍できる社会を構築していくことが重要であります。その中で、理系分野の学部等に進学する女子学生の割合は、近年増加傾向にあるものの未だ低い状況にあることから、その割合を高めていくことが重要な課題であると認識しております。当省では、初等中等教育から高等教育までの学校段階を通じて、女子学生の理系分野への進学をより一層促進するため、女子中高生の理工系分野への興味・関心を高める取組の支援、理工系分野の女子など、入学者の多様性を確保する選抜の促進、理工農系の分野に進学する女子学生への修学支援の推進などに取り組んでおります。引き続き、理系分野に進学する女子学生が増えるよう、取組を進めてまいります。以上です。
 
記者)
 大学の国際化に関連する質問なのですけれども、文部科学省は省令を改正して4月から国立大学の外国人留学生の授業料を上限撤廃して自由化する方針があると思います。授業料を留学生の受入れ環境整備に当てるとのことですけれども、この省令を改正することについての大臣の考え方ですとか、国際競争力を高める上で国立大学にどのようなことを今後望まれるか、教えていただけますでしょうか。
 
大臣)
 昨年4月の教育未来創造会議第二次提言において、「学習支援、相談体制の充実など、留学生受入れの質の向上を図るために必要な対価の徴収としての授業料設定の柔軟化を図る」ことが盛り込まれました。この提言を踏まえて、国立大学法人が、大学において外国人留学生の受入れのための環境の整備など特に必要がある場合には、現行制度上定められている標準額にかかわらず、外国人留学生の授業料等を設定できることとする方向で、文部科学省において検討を進めてきたところです。今後、先月まで実施していたパブリック・コメントにおいて頂いた御意見等への考え方も整理し、本年4月1日の施行に向けて必要な手続きを進めてまいります。以上です。
 
(了)

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