盛山正仁文部科学大臣記者会見録(令和6年3月1日)

令和6年3月1日(金曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化、その他

キーワード

学校教育法の一部を改正する法律案の閣議決定、衆議院の政治倫理審査会について、発生から2か月が経過した能登半島地震への対応状況、研究インテグリティに対する各大学等での取組状況、中学生による国立科学博物館の「ニホンオオカミ」のはく製の発見、大谷翔平選手の結婚発表について

盛山正仁文部科学大臣記者会見映像版

令和6年3月1日(金曜日)に行われた、盛山正仁文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和6年3月1日盛山正仁文部科学大臣記者会見

令和6年3月1日盛山正仁文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

盛山正仁文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、1件ございます。本日、「学校教育法の一部を改正する法律案」が閣議決定されました。本法律案は、専修学校における教育の充実を図るため、専修学校に専攻科を設置できるようにするとともに、専門課程の入学資格の見直し、一定の要件を満たす専門課程の修了者への称号の供与、専門課程を置く専修学校への自己点検評価の義務付けなどの措置を講ずるものとなります。今後、国会審議を通じて本法律案の内容や必要性を丁寧に説明し、速やかな成立を目指してまいります。以上です。
 
記者)
 昨日ありました衆議院での政倫審の関係です。現職の総理大臣として初めて岸田さんが出席して、今回の問題について言及されました。昨日のやり取りを御覧になって、国民の政治不信というのを払拭するのに十分であったかどうか、また国民から国会に送り出されている1人の国会議員として、今後信頼回復にどのように取り組みになるのか、お考えをお聞かせください。
 
大臣)
 昨日、岸田総理が、自民党総裁として、衆議院政治倫理審査会に出席され、弁明を述べられた後、質疑が行われたことは承知しております。岸田総裁の発言内容や質疑における議論について政府の立場で評価することは控えますが、政治資金を巡る国民の厳しい目や疑念を踏まえ、自民党総裁として、説明を尽くすべく、努められたものと受け止めております。その上で、本年1月に自民党政治刷新本部の「中間取りまとめ」が公表され、引き続き同本部において取組が進められるものと承知しております。私としては、政治の信頼回復に向けて、実効性のある対策を講じていくことが重要であると考えております。以上です。
 
記者)
 元日に発生した能登半島地震から今日で2か月が経過しますが、被災地の学校現場の現状への受け止めと、これから文科省として今後、被災地の復興に向けた取組であったり支援について、何かお考えがありましたらお伺いできますでしょうか。
 
大臣)
 おっしゃるとおり、今日で発災からちょうど2か月経過ということになります。社会のあらゆる分野に与えた被害の大きさを改めて実感し、今なお、被災地において、様々な制約の中で日常生活を送る皆様のことを思うと、心が痛む思いをいたします。私自身というよりは、私の母ということになりますが、阪神大震災で実家が全壊したものですから、私が入ったのは数日後になりますけれども、そういうような状況のことをやはり思い出さざるを得ないという感じです。本日、閣議の前に政府の「復旧・復興支援本部」が開催されたところです。文部科学省においては、発災直後から、関係省庁や被災自治体等と連携しながら、被害実態等をきめ細かく把握し、所管をする教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術などの分野の力を総動員して、復旧・復興に取り組んでまいりました。引き続き、被災地のニーズや思いをしっかりと受け止めた上で、子供の環境に応じた学びの継続の確保や本格的な学校再開、文化財の復旧に向けた支援、同地域での地震の調査研究の推進などを着実に進め、被災地の皆様が1日も早く元の生活を取り戻すことができるよう、引き続き全力を尽くしてまいるつもりです。以上です。
 
記者)
 研究インテグリティの確保に係る取組状況、フォローアップ調査の結果が、その大学分が先週の22日に公表されました。この結果についての受け止めを教えてください。また、文科省は22日に各大学に研究インテグリティの取組の徹底を依頼する通知を出されたと伺っているのですけれども、国公私立大学団体にどのように今後の取組の評価を促していくのかという点も教えてください。
 
大臣)
 国際的に、信頼性のある研究環境の構築が求められております。政府としては、大学等に対して、研究の健全性・公正性、いわゆる研究のインテグリティの確保を求めているところです。先週22日の木曜日に公表した調査結果では、体制を整備している大学の割合は前年度と比較して増加しております。特に、国立大学については、約8割から9割の大学が今年度中に整備済みとなる予定であり、大学における体制整備は一定程度進んできていると考えています。文部科学省としては、調査結果の公表と同日に、各大学等に対して改めて研究インテグリティの取組の徹底を依頼する通知を発出いたしました。未対応の大学をはじめとして、大学等の意識を高め、しっかり取組を進展させていきたい、そんなふうに考えております。先ほども申しましたとおりでございますが、各大学宛ての通知を出しておりますので、具体的に内閣府とも連携をしながら、研究インテグリティの確保に係る具体的な取組事例ですとかグッドプラクティス、こういったものを大学等へ情報提供するとともに、大学向けの説明会を継続して実施するなど、取組をしっかり今後とも強化していきたいと考えています。以上です。
 
記者)
 先日、都内の中学生と国立科学博物館などの研究チームが、科博で「ヤマイヌの一種」として保管されてきた剥製が、実は絶滅した「ニホンオオカミ」と見られることが分かったという研究結果を発表しました。この研究のきっかけは、この研究チームに参加している中学生の方が科博の収蔵庫の特別公開イベントに参加した際に、この剥製がニホンオオカミに似ていると気づいたことがきっかけだったそうです。子供の新鮮な視線によって生まれた研究結果だと思いますが、このように子供や若い人たちの興味関心を引き出すためにどのような取組が必要だとお考えか、大臣の御感想やお考えをお聞かせください。
 
大臣)
 今御指摘があったように、やはりお子さんの新鮮な目というものは素晴らしいなと私も思いました。御指摘のように、博物館での体験や経験がそういうお子さんの興味や関心につながって、そしてそれをお子さん自身が探求心をもって解明していくこと、その結果、今般のような成果につながったということで、大変喜ばしいこと、今後こういったことが増えてほしいなと思います。今回のような自然科学分野をはじめ、子供たちが様々な物事に好奇心を抱き、興味・関心を持つきっかけとするためにも、博物館その他に足を運ぶことが有効ではないかなと思います。各地域の博物館において、学校をはじめとする教育機関や地域とも連携をしながら、子どもたちを惹きつける特色ある取組が行われるよう、文部科学省として、引き続き、これまでもやっているところでございましたが、引き続き支援をしていきたいと考えています。以上です。
 
記者)
 直接文科行政と関係ない質問で大変恐縮なのですが、昨日、大谷翔平選手が御結婚を発表されたのですが、大臣はそのニュースを御覧になったかなと思うのですが、どう感じられたか簡単にお話いただけたらなと思います。
 
大臣)
 心からお喜びを申し上げたいと思います。結婚だけが何も人生の大きな目標の一つではないと思いますけれども、そうやって好きな方と家庭を持たれて、これからアメリカでの生活に当面なるのでしょうけれども、家庭を持って、いい家庭を築いていっていただければとも心から願う次第です。もちろん今シーズンの、先日のオープン戦で初ホームランも早速打っているところですけれども、今シーズンはピッチングはなしでバッターとしてということかと思いますが、野球の活躍だけではなく、公私ともにということで素晴らしい立派な御家庭を作っていただいて、精神的にも安定されるかどうか、結婚がなくても安定していい結果を出していたのだろうとは思いますけれども、より一層素晴らしい結果にもつなげていっていただければなと期待しております。
 
(了)

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