盛山正仁文部科学大臣記者会見録(令和5年10月31日)

令和5年10月31日(火曜日)
教育、文化

キーワード

「国立大学法人法の一部を改正する法律案」の閣議決定、日本大学アメフト部の違法薬物事案に係る第三者委員会による調査・検証報告書、博物館に対する今後の支援方策、児童生徒の自殺と不適切指導に関する調査・統計への要望について

盛山正仁文部科学大臣記者会見映像版

令和5年10月31日(火曜日)に行われた、盛山正仁文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和5年10月31日盛山正仁文部科学大臣記者会見

令和5年10月31日盛山正仁文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

盛山正仁文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私から今日は1件です。
 先ほどの閣議におきまして、国立大学法人法の一部を改正する法律案が閣議決定されました。本法律案は、国立大学法人の管理運営の改善並びに教育研究体制の整備及び充実を図るため、規模の大きな法人等に法人の運営方針を決議し、決議内容に基づいて学長の業務執行の監督を行う「運営方針会議」を設置すること、全ての法人に対し、長期借入金等の対象経費の範囲の拡大や、大臣認可を受けた計画に基づく土地等の貸付に関する届出制の導入といった規制緩和を実施すること、東京医科歯科大学と東京工業大学を統合して東京科学大学とすることなどの措置を講ずることとしております。今後、国会審議を通じて本法律案の内容や必要性を丁寧に説明し、速やかな成立を目指してまいります。
 以上です。

記者)
 昨日、日本大学から検証の報告書が提出されたかと思いますけれども、これについて大臣の御見解をいただければと思います。

大臣)
 昨日、第三者委員会の報告書を日本大学から受け取ったとの報告を事務方から受けております。報告書につきましては、現在、事務方が精査を行っているところですが、いずれにしても、日本大学に対しては、報告書を踏まえた上で、再発防止や管理運営体制の再構築を含む改善計画の策定や、関係者の責任の所在の明確化を速やかに進めていただきたいと考えています。文部科学省としては、日本大学において、再生に向けた取組が確実に進められるよう、引き続きしっかりと指導を行ってまいりたいと考えています。

記者
 国立科学博物館のクラウドファンディングが5日に満期を迎えまして、ただいま8億円以上集まっているということです。この間、3か月間、国の博物館行政の在り方について私も取材はしているのですけれども、関係者から結構悲痛な声がいろいろ聞こえてきまして、恐らく大臣は先日、国立科学博物館と東博のほうを視察されましたけれども、そういった声にも間近に接していらっしゃると思うのですけれども、改めて視察を終えて今後何か方策などのお考えがあればお聞きしたいのですけれども。

大臣)
 まず、クラウドファンディングで多くの御寄付が集まったということは大変ありがたいことだなと、まずは感謝しております。そして、法人の安定的な運営のために国から法人への予算措置の在り方について様々な御意見をいただいていることも承知しておりますが、独立行政法人でございますので、国から措置する運営費交付金とともに自主財源も合わせて活用しながら、自主的・自律的な業務運営を行うこと、これが期待されているところでございます。いずれにせよ、我々としましては、必要な交付金の確保に努めるとともに、法人が寄付をはじめとする自主的な予算獲得に努力されることを促進するということで、安定的な博物館運営がなされるよう、これからも取り組んでいきたいと考えております。

記者)
 昨日の青山副大臣との面会に関連でお伺いたします。安全な生徒指導を考える会が昨日、青山副大臣と面会をして、10項目の要望書を渡されました。問題行動調査について改善が見られて深い謝意を示した上で、来年度以降、改善点ということも申し入れをされたのですが、文部科学省としての受け止めを伺えればと思います。

大臣)
 御案内の通り、昨日は7時間コースで衆議院の予算委員会があったので、そんな関係で青山副大臣にお願いをしたところでございます。当省としては、これまでもこの会ですね、「安全な生徒指導を考える会」、こちらからの要望等を踏まえ、令和4年度問題行動調査等報告等調査において、「教職員による体罰、不適切指導」の項目を新たに追加し、自殺の要因の正確な把握などに取り組んでまいりましたが、昨日いただいた今般の要望についても真摯に受け止め、「背景調査の指針」に基づいた対応の徹底や学校等の取組の改善などに取り組むとともに、必要に応じて国の指針の見直しに向けた検討も行ってまいるつもりです。

(了)

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