末松信介文部科学大臣記者会見録(令和4年7月19日)

令和4年7月19日(火曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化

キーワード

令和3年度文部科学白書、通級指導に関する調査

末松信介文部科学大臣記者会見映像版

令和4年7月19日(火曜日)に行われた、末松信介文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和4年7月19日末松信介文部科学大臣記者会見

令和4年7月19日末松信介文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

末松信介文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私から1件でございます。
 本日、令和3年度文部科学白書を閣議で配付をいたしました。今回の白書では、特集としての2つのテーマを取り上げてございます。1つ目は、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会の軌跡とレガシーの継承・発展」であります。新型コロナウイルス感染症の影響によります史上初めての延期を経て昨年開催されました東京2020大会につきまして、日本代表の活躍や、大会のレガシーの継承・発展の取組を紹介しております。2つ目の特集、「新型コロナウイルス感染症禍における文部科学省の取組」では、文部科学省がこれまで継続し実施をしてきました新型コロナウイルス感染症への対応に加え、令和3年度に実施をしました支援や取組につきまして紹介をいたしているところでございます。また、昨年度に引き続きまして、白書全体の記載内容や分量を厳選するとともに、社会のデジタル化への対応するための観点から、紙の冊子を大幅に簡素化しました。併せて、QRコードを掲載しまして、文部科学省ウェブサイト上で公開される白書のデジタル版に容易にアクセスできるようにしてございます。文科省としては、本白書で取り上げている施策の更なる充実を図っていきたいと考えております。かなり薄くなりましたんですけど、QRコードでのぞいていただいたら見やすくなっているというような変更をいたしました。修正を加えました。
 以上でございます。

記者)
 1問、伺わせていただきたいと思います。通級指導に関して伺います。先週公表されました2020年度の調査の結果が出ました。通級を利用する児童生徒が、過去最多の164,000人余りとなりました。文科省としては、通級指導の充実のために専門家会議を現在設置しておりますけれども、子供ごとに状況が異なります。現場からは、教員の指導力不足や自治体間の取組の格差が指摘されている中で、質や量をどのように担保しながら今後の議論を進めていくべきとお考えでしょうか。

大臣)
 重要な点のお話だと思います。7月11日に公表いたしました「特別支援教育に関する調査の結果」によれば、小・中・高等学校において通級による指導を受けている児童生徒数は、164,693人で過去最多となっております。令和元年度が134,185人ですね。ということでありますから、相当な伸びを示してございます。文部科学省は、通級による指導の担当教員の基礎定数化を着実に進めるとともに、本年5月に立ち上げました専門家会議におきまして、子供が他の学校に通うことなく、自分の学校で指導を受けられるようにするための方策であるとか、あるいは担当者の指導スキルの向上策等についてご議論をいただいておりまして、年度内に報告を取りまとめる予定です。引き続き、通級による指導を含め、特別支援教育の充実に向けて取り組んでまいりたいと思っております。加配から基礎定数化にするということと同時に、特にこの問題については、今年初め、何月でしたか、2月頃に、とにかく特別支援についてはしっかり先生方には学んでいただくということ、このことが一番の要諦でありますので、私らも先生に会う度にそういう話を申し上げております。重要な点でございますので、しっかりと年度内に報告を取りまとめていきたいと思ってございます。

(了)

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