末松信介文部科学大臣記者会見録(令和4年6月3日)

令和4年6月3日(金曜日)
教育、科学技術・学術

キーワード

日本スタートアップ大賞、日本大学の新理事長候補について、学校法人南陵学園における不適切な法人運営について

末松信介文部科学大臣記者会見映像版

令和4年6月3日(金曜日)に行われた、末松信介文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和4年6月3日末松信介文部科学大臣記者会見

令和4年6月3日末松信介文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

末松信介文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭は、私から1件でございます。
 昨日2日(木曜日)に官邸で開催されました「日本スタートアップ大賞2022」の表彰式に出席をいたしました。スタートアップの重要性が高まる中、今般、新たに、大学発スタートアップを対象といたしました文部科学大臣賞を創設をいたしました。有識者によります審査を経まして、第1回目の受賞者を、株式会社Synspectiveに決定をいたしました。同社では、夜間あるいは悪天候でも地上を観測できる独自の小型衛星により取得したデータによるビジネスを展開しておりまして、災害対応や産業に与えるインパクトが大変大きいものがございまして、高い評価が下されたところであります。今回の表彰によりまして、大学の研究成果等をもとにいたしまして、大きなビジョンを持ちましたスタートアップ創出へのチャレンジが促進されることを大いに期待しております。4分の1のスケールでしたから、実際のところは5mくらいの大きさのものであるし、お値段はかなり高価なものであると聞きました。もちろん、もう、億もはるかにということです。私からは以上でございます。

記者)
 質問なんですけれども、昨日、日本大学の新理事長に林真理子氏が就任するという報道がありました。それに対する大臣の受け止めと、新しい理事長に対する期待というのを教えていただけますでしょうか。

大臣)
 日本大学の新理事長につきましては、3分の2以上の外部の有識者で構成をされます理事長選考委員会が候補者を選出をいたしまして、理事会の議を経て、決定するものであるというように、そのようにも聞いております。私からは、正式決定の前ですから、この段階で個別に人事のことについてのコメントというのは差し控えたいというふうに思っております。なお、本日、日本大学におきましては、理事会を開催予定と聞いておりますので、新理事長が決定された際には、日本大学から正式に発表がなされるものと承知をいたしております。いずれにしましても、新理事長におかれましては、あれだけの問題を起こした大学でありますので、日本大学の、まず、信頼回復に向けまして、全力で取り組んでいただくことを大いに期待をいたしているところでございます。

記者)
 教職員への給料未払いなどが起きている和歌山南陵高校についてお伺いしたいと思います。管理監督者である和歌山県が行政指導を9回行っても状況が改善されず、また、私立学校の関連法令にも違反している可能性があると疑われています。学校法人の理事長は、保護者、教職員が求める説明会も行わず、学校内が混乱しています。文科省として対応は何かされるのか、見解をお聞かせください。

大臣)
 和歌山県の南陵高校を設置をいたします学校法人南陵学園に対しましては、静岡県及び和歌山県におきまして、教職員への給与未払い等をはじめとしまして、不適切な管理運営の改善を図り、教職員や保護者に十分な説明を行うよう文書によります指導や立ち入り調査を行うとともに、更なる指導や措置の検討を行っているというように聞いております。私学関係者からも、ちょっとその話は伺いました。学校法人南陵学園におきましては、法人運営に混乱を生じていることはもう明らかでございます。大変遺憾なことであります。高校生の学びに支障が生じることがあってはならないということでありますから、静岡県におきましては、和歌山県とも十分連携をいただきまして、所轄庁として厳正かつスピード感を持った対応をとっていただきたいというように考えております。文科省としても、両県と綿密に情報共有を図りながら、必要な指導・助言を行っていきたいと思います。私も、長い間、県議をやっていましたので、基本的には、高等学校の場合、現場の私学ですから、総務部の教育課が中心になって対応されますので、現場の状況を詳しく、今、調査をしながら、指導を行っているというところであります。残念なことです。

(了)

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