末松信介文部科学大臣記者会見録(令和4年2月1日)

令和4年2月1日(火曜日)
文化

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「佐渡島の金山」の世界遺産登録に向けた推薦について

末松信介文部科学大臣記者会見映像版

令和4年2月1日(火曜日)に行われた、末松信介文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和4年2月1日末松信介文部科学大臣記者会見

令和4年2月1日末松信介文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

末松信介文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私からは1件でございます。
 「佐渡島の金山」の世界文化遺産への推薦についてであります。本日の閣議におきまして「佐渡島の金山」を世界文化遺産に推薦することが了解されました。これを受けまして、文部科学省としては、世界文化遺産への登録実現のため、「佐渡島の金山」の高い文化的価値を評価していただけるよう、関係自治体・関係省庁と連携し、全力で取り組んでまいります。以上でございます。

記者)
 関連して質問を伺わせてください。今回の推薦に対しては、韓国が既に反発している中での推薦ということになりますけれども、登録の実現までのハードルというのをですね、大臣自身、どのように認識されてますでしょうか。また、冒頭の発言にもありましたけれども、高い文化的価値を評価していただくために取り組まれるということですけれども、文部科学省としてですね、具体的に、この点、どのように取り組まれていくか教えてください。

大臣)
 方針が定まりましたのが、今日、一応、閣議了解なので、いろんな報道があることは、今、おっしゃったようなことがございます。ただ、「佐渡島の金山」につきましては、江戸時代までの価値を対象としておりまして、文部科学省としては、「佐渡島の金山」の高い文化的価値を評価していただけるよう、先ほど申し上げましたように、関係自治体と関係省庁と連携して、特にこれから、冷静かつ丁寧な議論に努めてまいりたいと思ってございます。それは、総理と同じでございます。また、今般、内閣官房副長官補(外政担当)でありますが、この方の下に、関係省庁が参加をいたします「世界遺産登録等に向けたタスクフォース」が設置されることとなってございます。歴史的な経緯を含め、様々な議論に対応するための政府横断的な取組を強化するということ、そのことを念頭に置いているところでございます。じっくりやっていかないといけないと思いますね。特に、丁寧に、議論をこれから始めてまいりますので、ご指摘の点につきましては、十分頭に置いて進めておりますので、まずは、きちんと、文化的な評価ですね、文化遺産としての価値を、評価を求めていくということ、この話合いを始めていきたいと思ってございます。説明をしていきたいと思ってございます。

記者)
 「佐渡島の金山」についてですね、今回、地元としては一歩前進したというふうに受け止めている声が多いです。ただ、今回、決定の前に、地元としては、政府に土壇場で大変冷や冷やした対応をされたという認識もまたあります。今回の決定を前に、連携や準備不足があったんじゃないかというような声も上がっているんですが、その点についての受け止めをお願いいたします。

大臣)
 準備不足とかそういうことでは、私はないと思っております。特に、これは文部科学省の記者会見でありますから、文部科学省としては、去年の12月28日に、文化審議会からですね、世界遺産の候補であるという、文化的な価値が極めて高いという、そういう答申を頂戴をいたしましたから、当然、登録に向けての考え方に立っておったわけなのです。しかし、総合的判断というのは、これは、あらゆる役所が総合して、政府の一つの決定が、これは決まりますから、そういう点でいろんなご意見があったことは事実だと思うのです。先ほどおっしゃったようなことが頭に置かれて、少し念頭においてですね、慎重な検討をされた方もおられるかもしれませんけれども、出す結論は一つでございましたから。慎重審議の結果でございます。最終的に、総理が記者会見で申し上げた通りだと思っています。

記者)
 例えば韓国からの主張などに対して反論したり、そういった対応をする、説明や証拠などの準備があるのかというふうな与党側からの質問に対して、文化庁側から、そういう準備はありませんというような意味合いの発言もあったというふうに聞いているんですけれども。

大臣)
 私は、その話を文化庁から聞いてございません。私は、花角知事、市長さんには、今後いろんな、地元においてですね、調べていただいて、資料提供を求めることも出てまいりますからということを申し上げてございますので、きちんと韓国側からもお話を聞かせていただきたいと思いますし、我が方としましても、きちんと整理した資料は出せればなということ。まずは、やっぱり話合いを始めていく、議論を開始していく第一歩でありますので、そこのところは、私の、今申し上げていることに総理も変わりはございませんし、総理がそういうふうに、この前の金曜日15時5分からの話合いで、そういうふうにおっしゃいました。

(了)

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