末松信介文部科学大臣記者会見録(令和4年1月28日)

令和4年1月28日(金曜日)
教育、文化、その他

キーワード

新型コロナ変異ウイルス感染拡大と学校現場等での対応について、文化審議会答申と今後の対応について、大学入学共通テストの問題流出疑惑

末松信介文部科学大臣記者会見映像版

令和4年1月28日(金曜日)に行われた、末松信介文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和4年1月28日末松信介文部科学大臣記者会見

令和4年1月28日末松信介文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

末松信介文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私から1件でございます。
 オミクロン株の感染拡大を受けての対応でございます。オミクロン株の感染が急拡大する中、学校では一年間の総まとめをする時期にあります。そうした中で、感染対策と教育活動の両立に日々懸命にご尽力いただいておりますすべての学校関係者の皆さまに、改めて深く感謝を申し上げます。本日は、私から改めて学校現場に対するお願いと文部科学省としての取組についてお話をいたします。最初に、臨時休業と学びの継続です。現在、文部科学省では、全国の臨時休業の状況、1月26日時点です、それとICTを活用しました学習の準備状況を調査しておりまして、各県別の状況をできる限り速やかに公表いたします。これらの調査の結果を踏まえながら、各自治体に対しまして、臨時休業時や学校に登校できない子供さんの学びの継続につきまして、改めて対応を求める指導を行いたいと考えております。次に、学校での感染対策の周知でございます。各学校におきましては、学校衛生管理マニュアルに基づきまして、3密の回避、マスクの着用、手洗いの徹底など基本的な感染対策を講じていただいているところであります。オミクロン株に対応するため、マニュアルの記載事項のうち特にご留意をいただきたい対策、例えば、毎日の健康観察、体調不良時における登校を控えること、感染リスクの高い活動を控える、給食時での大声での会話を控える、換気の徹底といった取組につきまして、専門家のご意見を早急に聴取した上で、特に取り出して周知徹底をいたします。次に、感染確認時対応ガイドラインの見直しでございます。オミクロン株によります感染症の急増や保健所業務のひっ迫、検査体制の状況、潜伏期間が短いといったオミクロン株の特性を踏まえまして、臨時休業の基準等を定めた感染確認時対応ガイドラインを運用する際の留意事項について、専門家の意見を聴いた上でお示しをしたいと思ってございます。最後に、入試機会の更なる確保です。加えて、先般1月11日、大学・高校・中学校等の入試における受験機会の確保について周知をいたしたところでございますが、オミクロン株の感染急拡大を踏まえまして、各学校におかれては、改めて十分なご配慮を徹底くださるようお願いをいたします。結びに、文部科学省では、今後も引き続き臨時休業など感染確認時の対応と学びの継続・感染対策を徹底しながら、教育活動を実施するための工夫、教職員の感染防止などについて、必要な情報提供・対策を機動的に進めまして、子供たちが安心して学びを継続できるように全力で取り組んでまいります。よろしくお願い申し上げます。以上です。

記者)
 質問を1問お願いします。話題変わりますけれども、新潟県などが、世界文化遺産への登録を目指している「佐渡島の金山」につきまして、ユネスコへの推薦期限が2月1日と迫っております。政府内での検討状況を教えてください。もし、まだ検討を続けられているということであれば、決断、結論を出される見通しについても合わせてお願いします。

大臣)
 ご承知の通りだと思います。文化審議会が、「佐渡島の金山」を世界文化遺産候補として選定する旨答申をしたことを受けまして、世界遺産登録を実現する上で、何が最も効果的であるかという観点から、総合的な検討を行っております。それ以上の詳細につきましては、お答えは差し控えさせていただきたいと思ってございます。今は、そこまででございます。

記者)
 先日、大学入試でカンニングした女子生徒が申し出た件について、改めて受け止めをお願いいたします。

大臣)
 今回の事案につきまして、関与したと思われます受験生が、昨日、香川県警に出頭したとの報道は承知をいたしてございます。これは、今、私たちも同じ立場で聞いておりますのでね、今後、事案の詳細が明らかになっていくと思うのですけれども、仮に受験生が試験問題を試験時間中に流出をさせたことが事実であれば、これはもう、公平・公正に行われるべき入試の信頼を著しく損なった行為でございます。大学入試センターでは、現在、警察当局に情報提供を求めてございます。私としても、まず事実の関係を把握して、最も優先する、そのことを最も優先をしたいと思っております。情報は、まだ正式に頂いていません。なお、当該事案を踏まえまして、26日に、大学入試センターから追試験、再試験の実施大学に対して、改めて不正行為の未然防止に留意するように依頼をしました。そして、文科省からも、昨日27日ですけれども、今後始まる個別入試における不正行為を未然に防止するため、試験室内の巡視等を十分に行うよう依頼をしたところでございます。今後につきましては、今回の事案が事実として確認され、詳細が解明された後にですね、それに応じた対応について、高校・大学関係者や情報技術に詳しい有識者の意見を十分参考にしながらですね、しっかりとした検討をいたしてまいりたいと思います。驚く事案であったというように思ってございます、はい。以上でございます。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室