末松信介文部科学大臣記者会見録(令和4年1月25日)

令和4年1月25日(火曜日)
教育、文化、その他

キーワード

国会に提出された予算案資料の記載漏れについて、新型コロナ変異ウイルス感染拡大と学校の臨時休業状況調査について、大学入学共通テストにおける段階表示について、文化審議会答申と今後の対応について

末松信介文部科学大臣記者会見映像版

令和4年1月25日(火曜日)に行われた、末松信介文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和4年1月25日末松信介文部科学大臣記者会見

令和4年1月25日末松信介文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

末松信介文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 まず、国会に提出されました予算案資料の確認結果についてでございます。今回の総務省における事案を踏まえまして、文部科学省におきましても各目明細書の記載内容について確認をいたしましたところ、表題の記載漏れが1か所判明したと報告を受けました。記載漏れが発生したことは誠に遺憾でございまして、文部科学省といたしましても、国会や関係省庁と協議の上、速やかに訂正等の対応を行うとともに、再発防止を徹底いたしてまいりたいと思っております。以上でございます。「一般勘定」という部分が、この四文字が抜けてございます。間違いの文字ではございません。今日、国対の方にもお話が入ってございます。予算委員会でも、理事会の方に、そのことをお詫びに官房長が行ったのではないかと思います。以上でございます。

記者)
 1問、お願いします。新型コロナの感染拡大が続いています。全国で小、中、高、幼稚園、保育園を含め、学級閉鎖や臨時休園などが相次いでいますが、各自治体でその取りまとめを行っていると思うんですけど、文科省として、全国で一斉に、今の実態の調査などを行う考えはあるでしょうか。

大臣)
 今般、まん延防止等重点措置の適用地域の更なる拡大が検討されるなど、全国的に感染者が急増している中で、学校の臨時休校も増加していると認識をいたしてございます。今、おっしゃる通りです。文部科学省では、これまでの日本学校保健会のデータベースで全国の臨時休業の傾向を把握していましたが、大部分の学校が増加しているわけでもないため、各県ごとの状況が必ずしも十分把握できていないという課題がございました。このため、より正確な状況を把握するため、事務負担にも配慮をしつつ、設置者である教育委員会を対象に、国として全国的な調査を行うことにいたしました。調査は本日より開始をいたします。調査結果につきましては、取りまとまり次第、速やかに公表いたしたいと思ってございます。対象としてはですね、公立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校と、調査項目は、学校休業と部分休業を行っている学校数でございます。1月26日付けの調査になろうかと思いますけれども。締切は1月31日です。できるだけ早く公表をしたいと考えてございます。以上でございます。

記者)
 大学入学共通テストに関して伺いたいんですけれども、共通テストができた仕組みとして段階別の成績表示というのがあると思うんですが、スタナインと呼ばれるものですね、得点分布を見て9段階で表示するものだと思うんですけれども、今回の共通テストに関して、センターが先日発表した資料によると、例えば数学Iにおいては、段階9が48から100点というような数字が出ているんですけれども、これは、一応、合否判定に使っていただく前提で出されていると思うんですが、48点と100点が同じ評価になるようなものを合否判定に使えるというふうに大臣はお考えになのかどうかというのが1点と、素点が出ている以上、この評価は要らないんじゃないかというようなご意見もあるんですけれども、この点はどのようにお考えになりますでしょうか。

大臣)
 ご意見として受け止めたいと思うんですけれども、段階表示は、従来から用いられている科目別の点数に加えて、受験生全体における相対的な位置付けを科目ごとに9段階で示すものであるというふうに承知をいたしてございます。高大接続改革の中で、「1点刻み」による評価から脱して、多様な評価方法の導入を促進するため、段階表示による成績提供を行うことが提言されたことなどを踏まえまして、昨年度より大学に提出することにいたしたものでございます。段階表示の活用状況についてでございますが、昨年4月に調査したところ、活用している事例はその時点で把握できませんでしたが、今後の活用について検討していると回答された大学も一定割合ございます。130校の15.2%あったと聞いております。来年度以降ですね、この段階表示による成績提供を継続することで、各大学が共通テストを活用して、多様な選抜に取り組むことを期待はいたしてございますので、一応は、一定のそれなりの効果があるというか、評価の対象になるんではないかと思うんですが、おっしゃられる点は非常に私も気になりまして、9段階で、例えば22点の方も5になりますね、この9段階で、48点の方も9点になるという、9段階の方、48から100の間は9になっちゃうわけですよね。相当難しい試験であったということでありますから、そういう意味では、平均が22点の試験でありますから、そういうところを、少し、ぱっとこれを見た場合には、気にかかるところでございます。よくその点を踏まえながら、今後、また、今の状況をすぐにどうこうはないのですけれども、念頭に置いてまいりたいと思います。

記者)
 佐渡島金山の世界遺産の関係でお伺いします。総合的な検討の検討状況を教えていただきたいのと、昨日の予算委員会で、与党からも、今月中での推薦を求める訴えがありましたが、受け止めをお願いします。

大臣)
 文化審議会が、佐渡島金山につきまして、世界文化遺産候補として選定をする旨を報告を受けましてですね、登録を実現する上で、これはどなたが、責任ある立場の方のどなたがお話を申し上げても、何が最も効果的であるかという観点から、外務省及び文科省で総合的な検討を行ってございます。総合的な検討を行うということであります。それは、すべて総合的な検討を行うという、それにほかならないです。

記者)
 状況を、いつぐらいまでに決定されそうかということが分かれば。

大臣)
 期日云々は、1つは、やはり2月1日がですね、ユネスコに提出する期限になっていますから、その辺りが1つの基準にはなってまいりますけれども、今のところ、これという話でですね、話をしているわけではございませんので、総合的な観点で、今、十分な話合いを行ってございます。

(了)

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