萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年2月5日)

令和3年2月5日(金曜日)
スポーツ、文化、その他

キーワード

文化財保護法の一部を改正する法律案、森東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の発言等について、私立大学附属病院におけるトリアージスペース確保のための支援

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和3年2月5日(金曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和3年2月5日萩生田光一文部科学大臣記者会見

令和3年2月5日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 おはようございます。
 私からは1件です。本日、「文化財保護法の一部を改正する法律案」が閣議決定されました。本法律案は、幅広く文化財の裾野を広げて保存・活用を図るため、無形文化財及び無形の民俗文化財の登録制度を新設するとともに、地方公共団体による文化財の登録制度について定めるものです。今回の法案が成立し、新たな制度が実現すれば、地域の方々の地元の文化資源に対する認識を新たにしていただくことや、他の地域や海外からの関心も高めることにより、我が国の貴重な文化財の更なる保存・活用が期待できると考えています。今後、国会において法案についてしっかりと説明を行い、ご審議をいただき、速やかに成立させていただけるように努力してまいりたいと思います。私からは以上です。

記者)
 オリンピック組織委員会の森会長の発言についてお尋ねします。女性への、あの、発言の内容は報道されているのでご承知と思いますが、女性への蔑視への発言であることながら、文科省のガバナンスコードについて槍玉にあげていらっしゃいました。これについての受止めと、文科省として抗議されたり辞任を求めたりする考えはございませんでしょうか。

大臣)
 森会長は、一昨日のJOCの臨時評議委員会での発言について、昨日会見を行い、オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な発言であったとして深く反省し、発言を撤回するとともに、不愉快な思いをされた皆さまにはお詫びを申し上げたい旨述べた上で、オリンピック・パラリンピック精神に基づいた大会が開催できるよう、引き続き、献身して努力していただきたいと、承知しております。発言の内容については承知していますし、不適切な発言だと思います。また、あの、ガバナンスコードのことは、文科省からうるさくっていうようなワードで言っていましたけど、こういう変革期にはですね、やっぱりうるさく言わなきゃいけないと思っていますので、別にJOCに限らず、関係所管にはしっかりこれからも申し上げていきたいなと思っています。いずれにしましても、本人ももう反省をしていますので、残り半年になったオリンピックの大会の成功に向け、引き続き、努力をしていただきたいなとそう思っているところでございます。

記者)
 重ねてお問い合わせしますが、抗議したり辞任を求めたりする考えはないということで。

大臣)
 ないです。

記者)
 昨日の予算委員会で、国立大学附属病院のコロナ等の感染症対策の設備支援事業ということで質問がありました。私立大学にも拡充することや検討というお話ありましたが、これは新年度の例えば補正とか、そういったものを考えているということでしょうか。

大臣)
 高度な医療を提供することができる大学病院は、重症患者をはじめとする新型コロナウイルス感染症患者の治療などにおいて、重要な役割を果たしております。このため、先週の会見でご報告したとおり、このコロナ禍及び今後の新たな感染症の流行などの不測な事態が生じた場合にも、地域医療の最後の砦である国立大学附属病院がその機能・役割をより一層発揮するとともに、大学の教育・研究機能を引き続き確保できるよう、フレキシブルに活用できるスペースを確保するための事業を実施することとしております。本当は、補正予算の審議の中で、ぜひあの、お尋ねいただけるんじゃないかと、その趣旨について、しっかり説明した上でですね、世論の皆さまの反応も見ながら、とりあえず補正予算だったので、緊急性で、対応できる国立大学に限って予算計上しましたけど、最後の砦ということであれば、私立大学の附属病院も同じ役割を果たしているわけで、ぜひ、ここはもし希望があればですね、そういう展開をしていきたいなと常々思っていました。たまたま昨日、ああいう形でもご指摘いただきましたし、これはあの、総理もですね、ぜひ1日も早く完成をしてですね、後半戦のワクチン接種の会場などにも使えるんではないかということで期待をしておりますので、今後、私立大学の附属病院においてもですね、多数の新型コロナウイルス感染患者を受け入れながら、教育・研究機関の機能も果たしており、その役割は国立大学と変わりません、同様だと思っておりますので、このことを踏まえて、私立大学の附属病院におけるトリアージスペースの確保に対してどのような支援を行うことができるか、早急に検討してまいりたいなと思っています。ただ、これは、スペースがあるかどうかっていう問題が、ハードの問題があるので、なんでもいいから部屋を作りたいのだじゃなくて、普通、大学病院って、救急の外来、一般外来と救急の外来スペースがあるんですけど、今回のように発熱に対応できるような、要するに、他の患者さんと動線を分けて、更に慎重に病院内に導入するようなものっていうのがなかったので、これを機会にそれを増築をしようということなので、形態によっては、意欲はあってもはまらないところがあると思いますので、物理的なことも含めて、運用面も含めて、やる気のある私立大学がどのくらいあるのか、その辺ちょっと調べた上で対応を考えていきたいなと思っています。

(了)

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