萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和2年11月27日)

令和2年11月27日(金曜日)
教育、スポーツ

キーワード

スポーツ功労者顕彰及び表彰について、スポーツ振興投票法の改正、新型コロナウイルスの感染拡大と学校での対策、新型コロナウイルスの感染拡大と大学入試、少人数学級

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和2年11月27日(金曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和2年11月27日萩生田光一文部科学大臣記者会見

令和2年11月27日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 おはようございます。
 私からは冒頭一点です。文部科学省においては、世界的規模のスポーツ競技大会等において素晴らしい成績を収められたアスリート、また、そのアスリートの指導者や多年にわたり支援された団体等に対して、その功績をたたえるため、毎年、スポーツ功労者の顕彰及び表彰を行っているところです。この度、令和元年度分の本顕彰・表彰について選考を行った結果、741名の個人と8つの団体を決定しましたことを報告いたします。また、本顕彰・表彰においては、例年であれば表彰式を開催してその栄誉をお祝いしているところですが、本年度については、関係者のご意向も踏まえ、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、例年のような表彰式は開催しないことといたしました。他方、その代替として、スポーツ庁ホームページにおいて、受賞された皆様を写真付きで掲載するとともに、受賞アスリート22名の方のご協力をいただき、ご本人からのメッセージ動画を配信することといたしました。新型コロナウイルス感染症の影響により、本年度は、これまで多くのスポーツが中止・延期を余儀なくされてまいりました。今回、受賞されたアスリートからのメッセージは、そのような状況下においても、子供たちを含め、国民の皆様に勇気や元気を与えてくれるものとなっています。みんなで元気を分かち合えるよう、ぜひ多くの方々にご覧いただければ幸いに存じます。

記者)
 超党派の議員立法で成立されたスポーツ振興法、いわゆるサッカーくじですけれども、toto法の改正案が24日に衆議院で可決されました。Bリーグを対象に加え、また、単一試合投票が可能となるなどですね、法改正があったわけなんですけれど、これに関しての受止めをよろしくお願いします。

大臣)
 24日の衆議院の本会議において可決をされた、ご指摘の「スポーツ振興投票の実施等に関する法律」等の改正案については、現在、まさに国会審議中の議員立法でありまして、その改正案の内容について、現段階で、私が何かコメントするのは控えたいなと思います。

記者)
 新型コロナの関係なんですけれども、感染状況ステージⅣの場合ですね、緊急事態宣言がありうるというようなお話が西村大臣の方から先日ありましたけれども。春先の緊急事態宣言の際はですね、原則、休校のような形になったと思うのですが、その辺り、出た場合のシミュレーションというのをどういうものを考えてらっしゃるのか。併せて、小中高等学校だけでなく、大学入試もですね、どのようなお考えなのかお聞かせいただければと思います。

大臣)
 新型コロナウイルスの全国の感染者は、新規の感染者が2,500人を超え、重症者の数も過去最高を更新するなど、学校の設置者や学校においても、感染の拡大に最大限の警戒をする必要があると思います。学校の設置者等におかれましては、衛生管理マニュアル等に基づいた基本的な感染症対策等が徹底されているか改めて点検していただくとともに、保健所等と連携し、地域の感染状況の迅速な把握に努めていただきたいと考えています。新型コロナウイルス感染症に関しては、児童生徒の発症や重症の割合は、引き続き、弱く低く、また、学校中心に感染が広がっている状況ではないことから、現時点において、春先のようなですね、全国一斉休業を要請することは考えていません。仮に、緊急事態宣言が出された場合、地方自治体等の学校の設置者が休業の必要性を判断することになりますが、これらの新型コロナウイルスの特性を考慮すれば、地域一斉の臨時休業は、学びの保障や子供たちの心身への影響の観点からも、まさに必要な場合に限定し、慎重に判断すべきだと思っております。大学については、まず、共通テストについては、厳格な感染予防を講じた上で、これは予定通り実施する方向で、今、準備をしています。このことについて、10月15日の新型コロナウイルス感染症対策分科会において、共通テストの感染症予防対策等をご審議いただいた際には、専門家の皆さんからも、入試は他のイベントと異なって感染率は低い。すなわち、席に座って、まずその受験生同士はあまり喋りませんし、皆さん前を向いていますので。大学受験は人生にとって重要でありまして、感染拡大のステージが上がった地域の場合でも、試験が実施できるよう準備をしてほしい。また、感染がかなり拡大する場合には、むしろ事前の健康管理を厳格に実施すべきなど、試験の実施を前提に、しっかりと準備をしていくことが重要という趣旨のご意見があったと承知しています。また、あの19日にですね、各大学団体を代表する学長との意見交換においても、各大学の個別入試について、感染症対策を含めて入念に準備いただくよう、私から要請したところであり、地域ごとの感染状況や各大学の実状などを踏まえて、受験生にとって不利益な事態が生じないよう、最大限の配慮や工夫を行っていただきたいと思います。今後は、感染状況を注視しつつですね、引き続き、受験生の皆さんが安心して受験できるように、大学の入試センターをはじめ、関係各所と緊密に連絡しながら、必要な準備をしっかりと進めてまいりたいと思います。

記者)
 大変関心の高い話なので改めて確認なのですけれども、現時点では、緊急事態宣言が出てもですね、全国一斉休校までは考えていない。それから、大学入学共通テストも、緊急事態宣言下であっても実施する意向であると、そういう考えでいいですか。

大臣)
 その通りです。

記者)
 関連になってしまうんですが、新型コロナウイルス対策をめぐり、菅総理はマスクの着用や、西村大臣は営業短縮など、今後、3週間程度集中して対応するよう求めています。先ほども、大臣も、マニュアルに沿って取り組んでほしいとおっしゃいましたが、今後3週間程度、学校現場で特に行ってほしいことなどありましたら教えてください。

大臣)
 現在、非常に厳しい感染状況を踏まえ、学校においては、今まで通りマスクの着用などの基本的な感染症対策をしっかり徹底してやっていただくことをお願いしたいと思います。その上で、教職員については、例えば、大人数や長時間に及ぶ飲食など感染リスクが高まる場面に細心の注意を払っていただきたいと思いますし、また、高校生については、クラスターと考えられる事例が複数発生していることから、学校外を含め、マスクなしでの会話や狭い空間での共同生活などの場面に注意が必要であることを生徒に丁寧に指導していただきたいと考えているところでございます。文科省としては、寒い環境における換気の実施などを、今後、学校で進めていただきたい感染症対策の留意点について、改訂する衛生管理マニュアルでお示しをする予定です。

記者)
 少人数学級について伺います。12月の予算折衝本格化の前のタイミングで伺いたいんですが、これまで教育再生実行会議で少人数、議論されてきましたけれども、大臣も訴えてこられた少人数学級について、これ進めていくという方向で再生会議の議論は一致しているという認識でよろしいのか、再生担当大臣としてのご見解を伺いたいと思います。

大臣)
 安倍内閣時代の最後の教育再生実行会議で、その方向性については、皆さんのご了解をいただいて、現在、菅内閣に移行した後もですね、それを継承しながらですね、制度設計について様々な議論をしていただいているところで、基本的に前に進んでいきたいと思っています。

(了)

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