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萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和元年11月22日)

令和元年11月22日(金曜日)
教育、科学技術・学術、文化

キーワード

iPS細胞研究に対する支援を減額するとの報道に関する件、令和元年度補正予算への計上に向けた学校ICT環境の整備の検討、大学入学共通テストにおける記述式問題に関する件、下村議員が自民党の会議で東京大学に英語民間試験の活用について働きかけを行うよう発言のあった件、新国立競技場に伴う東京都の埋蔵文化財調査により発掘された人骨の保管場所の狭隘化に関する件

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和元年11月22日(金曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和元年11月22日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日は、私からの冒頭発言はございません。

記者)
 まず、京都大学のですね、iPSのスットク事業に関してお聞きしたいんですが、政府はですね、来年度から予算を打ち切る可能性があるというふうにiPS細胞研究所の山中所長に伝えたという報道がありましたけれども、これに関しての事実関係をお教えください。

大臣)
 まず、そのような事実は承知をしておりません。iPS細胞研究に対する支援は、2012年の山中先生のノーベル賞受賞を契機として、総理の御発言を受け政府として10年間で1,100億円の支援を行うという方針を決め、これまで取り組んでおります。今後も、引き続き着実な支援を行い、iPS細胞を活用した再生医療が国民に届くように努めてまいりたいと思います。現在、京都大学のiPS細胞スットク事業については、将来的な支援方策を含む今後の在り方に関して、内閣官房が中心となって関係府省と相談しながら検討していると承知をしております。検討にあたっては、オープンな場で議論した上で、政府として説明責任を果たす必要があると考えております。iPS細胞は、我が国発の素晴らしい技術です。文部科学省としては、iPS細胞研究が更に発展するよう、山中先生をはじめ研究者に寄り添い、今後もしっかり支援してまいりたいと思います。

記者)
 関連してなんですけれども、先日、自民党のですね、科学技術・イノベーション戦略調査会が、自己資金による運営に段階的に移行を求めるという決議文をまとめられたそうですけれども、山中教授の方はですね、先日、日本記者クラブでも会見されて、公益性は高いと、医療費の削減にも貢献できるというところで支援継続を改めて訴えているんですけれども、そのことに関して大臣の御見解は。

大臣)
 たぶんですね、その党の会議は、内閣官房の一定の方向についての議論をされたんだと承知をしています。文部科学省としては、10年間1,100億円という政府としての基本方針に則り、山中先生のような卓越した研究者が今後も日本で活躍していただけるよう、しっかりとした支援を行なっていきたいと思っています。

記者)
 ICTの整備を巡ってですね、安倍総理ですとか、西村経済担当大臣の方から整備について積極的な発言があったところですが、改めてですね、一人一台の端末の環境整備について、どのように文科省として取り組むかをお願いします。

大臣)
 総理から、経済対策の一環として、令和元年度補正予算の編成指示があったことを受けまして、現在文部科学省でもSociety5.0時代の学びの実現に必要な学校ICT環境の整備について、補正予算に計上できるように準備を進めているところです。文部科学省としましては、あらゆる機会を捉えて、学校ICT環境の整備に必要な予算を獲得できるように全力を尽くしてまいりたいと思っております。

記者)
 大学共通入試テストの件についてお伺いしますが、国語、数学のですね、記述試験について、現場の学生や教師たちからですね、採点の公平性、あるいは自己採点の難しさ等々、不安の声が大変に上がっております。大臣はこれまでも様々な方策を検討していきたいというふうに御発言なさっておられますけれども、結局ですね、記述式試験は実施するんでしょうか、しないんでしょうか。あるいはその判断をいつまでに下すというふうにお考えなんでしょうか。

大臣)
 記述式問題の導入については、解答を選択肢の中から選ぶのではなく、文や文章を書いたり、式やグラフ等を描いたりすることを通じて、思考のプロセスがより自覚的なものになるように、また、より論理的な思考力・表現力を発揮することが期待されます。また、高等学校に対して「主体的・対話的で深い学び」に向けた授業の改善を促していく大きなメッセージにもなると思っています。一方、記述式問題の導入については、今ご指摘のあった様々な課題が指摘されていることも承知をしており、課題解消に向け、どのような改善が可能であるか、様々な方策について検討するとともに、記述式問題導入の意義を一層丁寧に説明してまいりたいと考えております。

記者)
 ただ、現場からはですね、かなり切迫した声ですね、いつ一体決まるんだと切迫した声が上がっているんですけれども、これは問題解決できなければですね、場合によっては延期するというようなオプションをお考えなんでしょうか。

大臣)
 現時点では、予定どおり準備をさせていただきたいと思っています。ただ、様々な今までのプレテストの結果を見てもですね、改善をしなくてはならない項目がありますので、これらについて作業を今続けているところです。

記者)
 関連してなんですが、去年ですね、下村文科大臣、元文科大臣がですね、自民党の部会において英語の民間試験の導入に関してですね、文科省は東大に対して働きかけをしてほしいという旨の御発言をした音声が、音声の存在が報じられておりますけれども、文科省はですね、東大に対して何かこの件に関してコンタクト、照会、あるいは働きかけをしたというような事実は御確認なさっているんでしょうか。

大臣)
 文部科学省では、東京大学のみならず、全ての大学に対して、御指摘の自民党の会議より前から、大学入学者選抜実施要項により、英語4技能を測ることのできる資格・検定試験等の結果の活用を促してきたところであります。その意味でも、下村議員の発言が、文部科学省に圧力をかけたものとは受け止めておりませんし、また、当時の担当者に確認したところ、昨年4月13日の自民党の会議に出席をしてましたけれども、その後、個別に東京大学に働きかけたことはないということでございます。

記者)
 個別には、個別にはないと。

大臣)
 東京大学に文科省がこの件で働きかけをしたことはないということです。

記者)
 先週質問させていただきました新国立競技場の地下から人骨が出土した件でお尋ねいたします。ここ1年でここの虎ノ門からも1000体近くの人骨が発見されているということもあって、その人骨を保管するスペースがないということを研究者たちが苦慮しております。大臣の受け止めと対応がありましたら教えてください。

大臣)
 前回はお答えできなくてすみませんでした。お尋ねの人骨については、新国立競技場の建設に伴う東京都の埋蔵文化財調査により発掘されたもので、古人骨を用いて、当時の食文化や生活環境などを研究している国立科学博物館において、貴重な自然史標本資料として寄託を受けていると承知をしております。国立科学博物館では、全ての資料・標本を丁寧に保存管理することを基本方針としており、今回発掘された個人骨については、先人への敬意と尊厳を重視して収蔵庫内で管理していると聞いています。他方、国立科学博物館では動物や植物、恐竜化石等も含む470万点の資料・標本を管理する中で、収蔵庫の狭隘化が進み、一部の資料が棚に収まらなくなっていると聞いています。それが前回、御指摘のあった外に積んであるんじゃないかということだったと思います。確認したんですけど、確かにですね、コンテナボックスに入って積み上げはしてあるんですけど、いわゆるその廊下に放置しているとかそういうことじゃなくて、それなりの棚には納めているということを確認をしました。そのため、文部科学省としても、令和2年度概算要求において、収蔵庫の新営に係る予算を要求しているところであり、必要な予算確保に努力をしてまいりたいと考えています。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室