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萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和元年11月12日)

令和元年11月12日(火曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

はやぶさ2、大学入学共通テストにおける記述式問題に関する件、「大学入試英語成績提供システム」の導入の延期に関する件、新国立競技場の建設前に発掘調査した際に187体分の人骨が見つかっていた件、補正予算

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和元年11月12日(火曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和元年11月12日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私からは冒頭一件です。これまで順調に活動を続けてきた小惑星探査機「はやぶさ2」でございますけれども、明日11月13日に小惑星「リュウグウ」を出発する予定となりました。予定通りに出発し、順調に運用されれば、来年12月頃には地球に帰還することになります。なお、詳細については、本日午後に開催される、JAXAの記者会見で報告される予定です。2回のタッチダウン成功により、太陽系や生命起源の謎に迫る貴重なサンプルが採取された可能性が高いと聞いておりますので、「はやぶさ2」が無事地球に帰還し、新たな知見が獲得されることを期待をしております。私からは以上です。

記者)
 大学入学共通テストの記述式問題の採点に関する問題なんですけれども、不安視されていることの一つが採点者にアルバイトも含まれるであろうという点だと思います。これまで大臣は、業者側には採点の質を上げるような取り組みを求めるとおっしゃっていましたが、不安解消のために質の担保であるとか、そういった面で、実際に採点の検証なども始まりましたけれども、何か文科省として関与できること、またするつもりはあるのでしょうか。そこら辺をお聞かせください。

大臣)
 大学入学共通テストにおける記述式問題については、一定の条件を設定した上で、その条件への適合性を評価するものであり、多数の受験者の答案を短時間に正確に採点することが必要です。そのため、採点にあたっては、その観点からの処理能力や信頼性、実績等を有する民間事業者を活用することとしております。大学入試センターにおいては、採点事業者に対し、適正な試験等によって質の高い採点者を確保すること、必要な研修プログラムを行うことなど、採点者の質を向上するための取組を求めるとともに、一次採点は複数名で独立して行うこと、複数名の採点結果が異なる場合には、採点監督者が採点結果の確認や不一致のあった答案の採点などを行い、独立して採点した結果が一致するまで当該答案に対する採点作業を行うことなど、採点の正確性を確保するための取組を求めております。採点者については、結果として様々な属性の方が含まれると承知しておりますが、多層的な組織体制と品質チェックの充実により採点の質は確保されるものと考えております。更に、現在、大学入試センターにおいては、高等学校の協力を得て、採点課程を検証し、一連のプロセスを改善するための準備事業、ご指摘の事業の今、実施が始まりました。この結果等を踏まえつつ、今後とも採点の質の維持・向上に努めてまいりたいと思います。国会でも様々な質疑もありまして、いわゆる臨時雇用の人たちが、直ちに能力が低いというような決めつけは、私はあってはならないと思います。いずれにしても企業側は、きちんと試験を経て採用した皆さんを研修してから現場に立たせるということを言っていますので、それなりの質は担保されると思います。その上で何か取り組みをということのご質問がありましたので、これは私の私見で、まだ具体的に作業に入っているわけじゃありませんけれども、例えば、複数で採点する一次の採点を一人が臨時の方だったら一人は正規の方を付けるなどで総合チェックの質を上げていくことも一つの方法としてはあるんじゃないかということを先方にも伝えていきたいと思いますし、また大学入試センターも、これは発注をしたからというだけではなくて採点の知見を持っているわけです。そこには様々優秀な職員がいますので、そういった人たちの活用も考えてみたいと思っておりますし、また国語に特化すればですね、退職された教員の皆さんというのも、ある程度把握ができると思います。そういう方たちにもご協力をいただけないか、これは業者任せではなくて、文科省として質を高めていくための一つの方策として検討してみたいなと思っているところです。

記者)
 冒頭の「はやぶさ2」の件なんですけれども、1年半の探査を終えて得られた知見などが今後生かされると思うんですけれども、今後の宇宙探査にその技術、期待するようなところがあれば教えてください。

大臣)
 まず帰ってきていただかないといけないというのと、帰ってきたときにどういうサンプルが採取できているのかということを確認しないと次なる作業に入れないんだと思います。いずれにしましても太陽系の起源に関する、そこに相通じるサンプルが採取できたんじゃないかと期待をしておりますので、その上で探究を深めていく仕組みを作っていきたいなと思っています。

記者)
 記述式に関連して質問いたします。今、採点については、質をあげる方策を述べられましたが、自己採点と採点結果の不一致、これも大きな問題になっています。自己採点については、今後、試行調査等ありませんので、どのように改善されたか、実際に改善されているのかというのを確かめる術がないわけです。そこら辺は大臣は、今後、どのようにするつもりですか。

大臣)
 先ほどもちょっと触れましたけれども、ご協力いただく高等学校の先生方の様々な声を集めていきたいと思っています。試験の後にですね、いうなら告知をする採点基準というものを、できるだけ分かりやすく発表していきたいなと思っていますので、この辺は是非、実際に試験を受けられた高校生ですとか、またそれを御指導いただいている高等学校の先生方の意見というのも聞く機会を設けてですね、できるだけ現場に沿った採点の基準というものを作っていきたいなと思っています。

記者)
 それは新しい、今後、資料を配られるということですけれど、それで資料を配った上で、もう一度試行調査をやって、本当に自己採点の不一致の率がですね、下がった、一致率が上がったかどうかを確認した上で本番を迎えなければならないのではないかと思うんですけれど、そこはいかがなんでしょうか。

大臣)
 問題があるとすればですね、もう一度試行テストを行うということも選択肢には排除しません。今の段階では、ちょっと予定してませんけど。

記者)
 昨日、自民党の岸田政調会長が、党内のですね、試験の在り方を検討する作業チームを設けるというふうに会見の中で話していますが、それについての大臣の受け止めをお願いします。

大臣)
 この問題の方針を決めた時から、政調会長、大変、御理解とまた御心配をしていただいておりまして、やっぱり党の方でも、これは少ししっかり検証したり、また将来どういうものに変えていくかということは、是非、勉強してみたいということをおっしゃってましたので、その一環でのスタートだと思います。私の方では、私の下で検証会議、また今後の検討会議を設置して、1年間を目途にしっかりやっていきますけれども、自民党の方でそういった作業をしていただけるんだとすれば、その結果も伴走しながらですね、より充実したものにしていきたいと思ってますので、歓迎をしたいと思います。

記者)
 先ほどの自己採点の問題なんですけれども、大臣は自己採点一致率というのが、どのくらいまで上がることが必要だとお考えでしょうか。

大臣)
 今まで1回目の試験は、非常に自己採点がしづらかったという、もちろんそういうことを前提に出した出題だということも聞いておりますので、そこから2回目、しかし、それでもなかなか自己採点の判断がしづらいということがありましたので、今回の試行を通じてですね、やっぱり出題者が求めている方向というものはどういうものなのか、使うべき望ましいワードというものはどういうものなのか、こういったものを少し幅広に示していくことによって、採点のしやすいものを作っていきたいなと思っています。具体的にこれ、1回終わってみないとなかなか具体策をお示しすることができませんけれど、できるだけなんといいますか、狭く理解ができるような、そういうものが望ましいと思いますので、そういったことが提示できるようにしてみたいなと思っています。

記者)
 その結果としてですね、どのくらいの一致率になったかというのが、1年後出てくると思うんですけれども、その結果としてどの程度だったら大臣として許容範囲なのか、そのあたりにお考えはありますでしょうか。

大臣)
 そうですね。少なくとも6割の皆さんが採点しやすいという理解をしてもらうのが望ましいんじゃないかと思いますけど、これちょっと現時点でどこがラインかというと、またそこが前提になってしまいますので、今回の試験の結果を見ていろいろ議論してみたいと思います。

記者)
 自己採点の問題に関しては、2次試験への出願といいますか、いわゆる足切りにかかってしまう方が出るんじゃないかという懸念が出ています。そういった方が出る可能性というのは、たとえ一人が自己採点のずれがあっても出てしまう可能性があるかと思うんですが、そのあたりを踏まえて、大臣、自己採点の一致率どうあるべきとお考えでしょうか。

大臣)
 記述式を入れていこうという方向性は、多分、皆さんも必要性を理解してるんだと思います。それを異なる人たちが採点をする場合に、いかに客観的に同じような尺度で判断できるかというのが難しいというのが、今、皆さんが持っている問題意識だと思います。そのことは、私もそのとおりだと思います。だからといって、1点刻みのマークシートに戻してしまうんでは、やっぱりこれは目指した方向を失うことになると思いますので、今朝、実は私立大学の関係者の皆さんとも意見交換の場を設けたんですけれど、ようは1点刻みの自己採点の基準にしないけれども、しかし記述式は大事だよねということが担保される方法って一体どういうものがあるんだろうか、少しそのバッファを設けてですね、志望校を選ぶ時に、自分でたとえこれがバツになったとしても、ここにチャレンジができるじゃないかということが、自分が判断できるようなものを作っていくことができないかというお話をさせていただいたところでございまして、採点の仕方ももちろんなんですけれども、試験での採用方法も含めて、両面で考えていきたいと思っています。

記者)
 別件で、先週の金曜日に一部報道がありました新国立競技場の地下から人骨が、2013年から2015年の間に出土した件についてお尋ねします。187体の人骨が、新国立競技場の建設現場から出ています。江戸時代の人骨だったんですけれども、都内では、今、開発工事とかオリンピックに向けた工事の中で、こういった人骨が大量に発見されておりまして、それを引き取り先とかがなくて、今、国立博物館で保管されている状況なんですけれども、博物館も保管場所がなくて、今、廊下に保管されているという状況になっております。貴重な歴史資料であることもあるんですけれども、保管する場所がなくて大変だということで、このことに関して大臣の、今お知りになったかもしれませんが、受け止めと。

大臣)
 初めて聞いたのでよく調べてみます。いずれにしてもどういう性格のもので、そこに骨が埋まっていたのかということもちょっと分かりませんので、しかしながら日本の風習、文化にてらした時に、骨を廊下に積んでおくというのは、ややいかがなものかと思いますので、それも含めてちょっと調べてまた答えさせてください。

記者)
 話題変わりまして予算の関係なんですけれども、先日、安倍総理からも補正予算含めて編成にあたるように指示があったと思うんですが、文科省としてどんな点にですね、重点を置かれたいと考えていらっしゃるか教えてください。

大臣)
 まだ、補正予算の具体的な作業に入っておりませんが、2年度の概算要求では、人づくり革命を断行して生産性革命を実現するための予算として、総額5兆9,689億円を要求しています。具体的な内容は、Society5.0時代の学びの実現に必要な学校のICT環境の整備、新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革、幼児教育の無償化、高等教育における就学支援新制度など、各教育段階の負担軽減、研究「人材」「資金」「環境」改革等大学改革の一体的な展開、来年に迫った東京オリンピック・パラリンピックに向けた取組、また、ノートルダム大聖堂や首里城における火災を踏まえた文化財の防火・耐震対策などについて必要な予算要求をしています。文科省としては、教育再生、科学技術イノベーション、スポーツ、文化の振興に向けて、あらゆる機会を捉えて、要求内容を実現するよう努力をしてまいりたいと思いますし、今申し上げた中でですね、例えば、ICTなどは就任の時から期限を切って充実をしていきたいと思っておりましたので、もし、ここでそういう補正予算などが使えるような環境が整えばですね、加速をしていきたいと思っております。それから、私が就任後に新たなテーマとして、例えば、宇宙開発で言いますと、ゲートウェイ構想への参加というのが一つ加わりましたので、これは概算要求時には全く考えていなかった新しい事業でございますから、こういったものに対しても手当てができるならば、というふうに思っております。加えて、ラグビーW杯が非常に成功裏に終わりました。これだけラグビー熱が国民の中で盛り上がっている中で、しっかりこのレガシーを残して4年後につないでいかないといけなし、今までラグビーをやったことがない子供たちが、ラグビースクールなどへの入会を希望しているという声も全国から聞きます。ところが、ラグビーの専用グラウンドって、国内では本当に数えるほどしかございませんので、もし、ラグビー人口が増えてラグビーをやりたい人たちの環境を整えるとすれば、誤解を恐れず申し上げれば、サッカーの人たちに空けてくれないとラグビーができないという、これでは何のためのレガシーかと思いますので、もし、そういうチャンスがあれば、ラグビー場の整備なども、要するに球技場、サッカーと主とした球技場というのが日本の主なんですけれども、ラグビーが優先的にできる環境を少し作ってあげないと、折角のラグビーレガシーが残っていかないのではないかと思っていまして、こんなことも是非、検討してみたいなと思っているところです。

記者)
 冒頭の確認なんですが、明日、「はやぶさ2」が出発。

大臣)
 また午後、JAXAで記者会見がありますから、詳しいことを聞いてください。

記者)
 分かりました。いろんな科学への関心が高まる役割も果たしてくれると思うんですけれども、そのあたりの期待を一言。

大臣)
 全くそうですね。私の自慢は、「はやぶさ2」のですね、調査費用を要求した大臣政務官という経験があります。あの頃、はやぶさ1は、行方不明の最中だったんですけれども、しかし、やっぱりこれからの宇宙探査を続けていく上では、引き続き、この事業をやるべきだという思いがありました。おかけ様で、はやぶさが日本に帰還したことで、子供たちが宇宙開発に対する様々な期待や夢というのが膨らんできたと思います。引き続き、宇宙開発研究って決して他人事ではなくって、みんなの暮らしにつながるものだということアピールしていく、そのためにも、「はやぶさ2」、頑張ってほしいなと思っています。

(了)

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大臣官房総務課広報室