萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和元年11月8日)

令和元年11月8日(金曜日)
教育

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「大学入試英語成績提供システム」の導入の延期に関する件、「大学入試英語成績提供システム」の試験実施団体と大学入学共通テストの採点事業者に関する件

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和元年11月8日(金曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和元年11月8日)

令和元年11月8日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私から冒頭発言、今日はございません。

記者)
 英語の民間試験の関係なんですけれども、制度を検討するにあたって非公開で複数の会議が進められていたわけですけれども、その中で経済格差などといった、そういった課題が専門家の方から複数繰り返し指摘されていたとの一部報道などもありますけれども、そちらの事実関係と、あと事実であればそうした指摘がどのように取り扱われていたかということをお願いします。

大臣)
 御指摘の「大学入試英語4技能評価ワーキンググループ」は、「大学入試英語成績提供システム」の適切な運用がなされるよう、英語の4技能評価に関係する大学や高等学校等の団体及び試験実施団体等において、準備の進捗状況を共有するとともに、必要な事項について意見交換を行うことを目的として設置をしたものです。本ワーキンググループでは、これまで居住地域に関わらず、等しく安心して試験が受けられるような配慮に関することを含め、率直な意見交換を行ってきたところです。システムに参加する資格・検定試験については、受験生の負担に配慮し、「原則として、毎年度全都道府県で実施すること」など参加要件としていましたが、いただいた御意見を踏まえて、大学や地方公共団体に対する会場設置への協力要請する通知の発出や、試験団体に対して会場の追加設置を要請するなど、システムの運営に関する課題の解決に向けて取り組んできたところでございます。

記者)
 大臣がおっしゃっている公開する議事録というのは、様々会議、導入に至ってあったわけですけれども、どの会議を指していらっしゃるんでしょうか。

大臣)
 御指摘、国会の中で御指摘された、例えば大学入学希望者学力評価テスト検討・準備グループや、「大学入試英語4技能評価ワーキンググループ」の議事概要等についてを指しているんだと思いますので、ここで延期をしました、そして立ち止まって今までの経緯を検証しようということになりましたので、いずれもこれに関連する会議については、きちんと目を通してですね、時系列で問題の浮き彫りをさせていきたいなと思っています。

記者)
 昨日の委員会でも指摘があったようなんですけれども、今回、採点業者もベネッセの関連会社であり、民間試験団体もベネッセが入っているということで、特定の業者に対して利益がいくような形になっているのじゃないかという指摘もあるわけなんですけれども、そういった、事業者を選ぶという中でですね、適切な対応をされていたのかという、どのようにお考えなのか教えてください。

大臣)
 英語の検定試験については、当初、7団体、7事業者、現在、6社が残っていただきましたけれども、その中の1社がご指摘の企業であることは承知をしておりますが、これらはですね、言うならば一定の条件を示して手を挙げた中で、要件をクリアしたものを全て包含したという制度なので、ここは一定の競争が当然あって選ばれたと思っています。記述式の採点につきましては、複数の社が入札に応募されて総合評価と金額によって、選ばれたということなので、競争の結果、その業者が選ばれたということで、あらかじめ、特定の業者を前提にですね、発注をしたような事実はございませんので、そこはきちんとした公平性、競争性が保たれていると承知をしています。

(了)

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