野口聡一宇宙飛行士搭乗の米国クルードラゴン宇宙船運用初号機の打上げ成功について [文部科学大臣談話]

令和2年11月17日(火曜日)
科学技術・学術

 野口聡一宇宙飛行士の搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用初号機が、日本時間の11月16日(月)9時27分(日本時間)、米国ケネディ宇宙センターより打ち上げられ、11月17日(火)15時すぎにISS(国際宇宙ステーション)に無事入室したとの報告を受けました。長期滞在のスタートを心から喜ばしく思っています。
 
 野口宇宙飛行士は、およそ半年間に亘り、ISSに長期滞在する予定となっています。滞在中には、将来の有人滞在を想定した燃焼に関する実験や、iPS細胞を用いた立体臓器の創出に関する実験など様々な科学実験が行われる予定です。
 
 我が国は、これまでのISSにおける活動によって、様々な技術の獲得・蓄積や利用の拡大を行ってきましたが、今後は、アルテミス計画への参画を踏まえ、更なる深宇宙に向けた国際宇宙探査で必要となる技術の実証の場としても活用していくこととなります。
 
 来年秋ごろには日本人飛行士の募集が予定されており、国民の宇宙への関心が高まっています。このような中、野口宇宙飛行士には、ISS滞在中に様々なミッションに挑戦していただき、その意義が国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形での発信や、我が国の宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待しています。また、約半年の滞在後に、搭乗員の方々と無事に帰還されることを願っています。

令和2年11月17日
文部科学大臣 萩生田 光一

 

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