星出彰彦宇宙飛行士搭乗の米国クルードラゴン宇宙船運用2号機の帰還成功について[文部科学大臣談話]

令和3年11月9日(火曜日)
科学技術・学術

 星出彰彦宇宙飛行士の搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用2号機が、日本時間の11月9日4時5分(日本時間)にISS(国際宇宙ステーション)より離脱し、同日12時33分にフロリダ・ペンサコラ沖に無事着水したとの報告を受けました。また、星出宇宙飛行士含む宇宙飛行士全員の健康状態は問題ないとの報告を受けています。大任を終えての無事の帰還を心から喜ばしく思います。

 星出宇宙飛行士は、およそ半年間に亘り、ISSに長期滞在しました。滞在中には、日本人として2人目となるISS船長の任務を完遂されたことに加えて、無重力環境の特長を生かしたバイオ実験など様々な科学実験を実施いただきました。

 我が国は、これまでのISSにおける活動によって、様々な技術の獲得・蓄積や利用の拡大を行ってきましたが、今後は、アルテミス計画への参画を踏まえ、更なる深宇宙に向けた国際宇宙探査で必要となる技術の実証の場としても活用していくこととなります。

 この秋には、いよいよ日本人飛行士の募集が予定されており、国民の宇宙への関心が高まっています。このような中、星出宇宙飛行士には、ISS滞在中に様々なミッションに挑戦していただきましたが、引き続き、その意義が国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形での発信や、我が国の宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待します。


        令和3年11月9日
文部科学大臣 末松 信介