スーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」の国際ランキング第1位獲得について[文部科学大臣談話]

令和2年6月23日
科学技術・学術

大臣メッセージ(富岳)

大臣メッセージ(富岳)(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

 文部科学大臣の萩生田光一です。
 このたび、スーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」が、TOP500(とっぷごひゃく)をはじめとする国際ランキングで第1位を獲得しました。
 
 「富岳」については、文部科学省が平成26年度にプロジェクトを開始し、令和3年度の共用開始を目指して開発を進めております。現在はまだ開発途中ではありますが、今回このような結果を獲得したことについては、単純な計算性能のみならず、多様なアプリケーションに対応した、我が国の「富岳」の総合力の高さが証明されたものと受け止めております。
 
 全世界で新型コロナウイルス感染症への対応に迫られる中、様々なご苦労の中で、理化学研究所や富士通株式会社をはじめとする関係者の皆様が開発にご尽力されたことに敬意を表するとともに、感謝申し上げたいと思います。
 
 今後は、「富岳」の全面的な共用開始に向けた開発を着実に進めるとともに、世界トップの性能を、実際に社会で役立つ成果に結びつけていくことが重要となります。
 文部科学省では、本年4月から、開発途中の「富岳」の利用可能な一部のシステムを活用し、新型コロナウイルス感染症対策に役立つ研究課題を推進しており、既に、飛沫の飛散シミュレーションなど、感染予防対策等に貢献し得る成果が創出されはじめています。
 
 今後とも、Society5.0を支えるイノベーション創出の基盤として「富岳」の開発と運用を進め、社会に貢献する成果の創出に努めてまいります。

(参考)

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(研究振興局参事官(情報担当)付計算科学技術推進室)