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平成15年12月20日大臣会見の概要

平成15年12月20日
11時34分〜11時43分
文部科学省記者会見室

大臣)
 今日の閣議では、平成16年度予算の財務省原案が示されました。文部省関係は一般会計総額で6兆349億円、前年度比2,871億円の減額で4.5パーセント減ということです。義務教育費国庫負担金の退職手当等の一般財源化による約2,300億円や人事院勧告によるマイナスの給与改定分などの減額分も含まれております。これから個々の事項の折衝に入るわけですけども、教育文化立国と科学技術創造立国という大きな目的のため、そして今年は、特に大学改革等に関する予算の確保に最大限努力したいと思っているところです。

記者)
 義務教育費国庫負担と私学助成、それと南極地域観測事業の3件の予算についてはどのようにお考えでしょうか。

大臣)
 今の折衝の段階では、私学助成と科研費、それと「しらせ」後継船・輸送ヘリについては大臣折衝まで行かざるを得ないのではないかと思います。私学助成について、特にロー・スクール(法科大学院)に対する財政支援は所要の額を確実に確保してほしいという私学側の強い要請がありますが、財政当局はなかなか厳しい方針のようなので最後まで難航する可能性があるなと思っております。それから科研費は金額が大きいものですから、毎年、大臣折衝の案件となっておりますが、科学技術創造立国の実現のための基盤的資金ですので、これも所要の額を確保したいと思っております。それから、「しらせ」の後継船等の件については、20年度に耐用年数を迎えるものですから、その設計に着手しなければなりません。南極観測は、中断するわけにはいかない大事な事業です。総合科学技術会議の評価もA評価をいただいております。今日も閣議の後に財務大臣にそのことついて念を押したんですが、観測が中断することなく確実に実行できる予算を確保したい思っております。

記者)
 「しらせ」後継船等について、財務大臣とお話になったということですが、どのような感触でしたでしょうか。

大臣)
 感触としては、南極観測が重要な事業であり、「しらせ」後継船等の必要性については御理解いただけるものと確信をしております。南極観測の先駆者である白瀬中尉の郷里の子どもたちまで応援してくれています。南極観測への子どもたちの夢もありますので、観測が中断することがないよう予算確保に最大限努力したいと思います。

記者)
 今日、ITER(イーター)(国際熱核融合実験炉)計画の閣僚級会合が開催されますが、その感触と、それからITER(イーター)に関する予算が約85億円の要求に対して財務省の原案では約3億円ですがどのようにお考えですか。

大臣)
 ITER(イーター)サイトの選定は、今日の深夜、明日未明に決着する予定で、その結果については連絡が入るはずです。閣僚級会合には、細田官房副長官と稲葉文部科学副大臣に頑張っていただいていますが、EU側の巻き返しが相当激しいようで、フランスのサイト候補地の方が立地条件がいかに優れているかというようなキャンペーンが行われているようです。閣僚級会合の結果を見て予算折衝し、原子力予算の中で対応することになっておりますので、会合での協議が決まれば、予算についてもきちんとした対応ができると思っております。

記者)
 ニュートリノ研究に関する予算がついたようですが、これについての御感想は。

大臣)
 小柴先生からいろいろと御指摘があり、計画の見直しを行い予算要求しております。非常に大事な研究であるということを御理解をいただけたと思っています。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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