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平成15年10月31日大臣会見の概要

平成15年10月31日
10時46分〜10時58分
文部科学省記者会見室

◎一般案件
「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定」第2条に基づく施設及び区域の共同使用、追加提供及び新規提供について(決定)
(防衛庁)
1. アンゴラ共和国の元兵士及びその家族並びに国内避難民に対する食糧援助に関する日本国政府と世界食糧計画との間の書簡の交換
1. パレスチナ自治区における予防接種拡大計画の実施のための贈与に関する日本国政府と国際連合児童基金との間の書簡の交換
1. コンゴ民主共和国における紛争予防・平和構築に寄与する「コンゴ民主共和国における元兵士の武装解除・動員解除・社会復帰支援プログラム」の実施のための贈与に関する日本国政府と国際連合開発計画との間の書簡の交換
1. アンゴラ共和国における紛争予防・平和構築に寄与する「アンゴラ帰還民に対する再生住支援プログラム」の実施のための贈与に関する日本国政府と国際連合難民高等弁務官事務所との間の書簡の交換
   
について(決定) (外務省)
衆議院議員総選挙の投票日当日における便宜供与について(了解)
(総務省)
エジプト国特命全権大使ヒシャーム・ムハンマド・ムスタファ・バドル外1名の接受について(決定)
(外務省)
パナマ共和国独立100周年記念式典に参列する特派大使真鍋賢二に交付すべき信任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(同上)
トルコ国イスタンブール駐在総領事吉川毅男に交付すべき委任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(同上)

◎国会提出案件
参議院議員吉岡吉典(共)提出日出生台演習場での米海兵隊実弾射撃演習に関する質問に対する答弁書について
(防衛庁)
参議院議員畑野君枝(共)提出11万人の「ゆうメイト」(日本郵政公社)の待遇と雇用保障に関する質問に対する答弁書について
(総務省)
参議院議員櫻井充(民主)提出公的年金と生活保護の支給額に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
参議院議員櫻井充(民主)提出浄水場の緩速ろ過と急速ろ過に関する質問に対する答弁書について
(同上)
参議院議員又市征治(社民)提出港湾運送事業法改正に伴う国土交通省(旧運輸省)の指導に関する質問に対する答弁書について
(国土交通省)

◎政令
文部科学省独立行政法人評価委員会令の一部を改正する政令(決定)
(文部科学省)


◎人事


◎配付
労働力調査報告 (総務省)
消費者物価指数 (同上)
家計調査報告 (同上)
参議院埼玉県選挙区選出議員補欠選挙結果調
(同上)


大臣)
 本日の閣議では、来年4月1日に設立する国立大学法人の「学長となるべき者」につきまして、国立大学法人法に基づいて指名することについて御報告いたしました。高岡短期大学の学長となるべき者に西頭とく(さいとうとくぞう)氏を指名すること、東京学芸大学の学長となるべき者に鷲山恭彦(わしやまやすひこ)氏を指名することについて御報告をいたしました。それから、文部科学省独立行政法人評価委員会令の一部を改正する政令を決定していただきました。これは、独立行政法人大学評価・学位授与機構法等の施行に伴って、文部科学省の独立行政法人評価委員会の所掌事務について所要の改正を行うものです。

記者)
 25日に、環境観測技術衛星「みどりツー(ツー)」の通信が途絶え、その後も機能が回復しないということですが、文部科学省として把握している現状と今後の対応についてお聞かせください。

大臣)

 「みどりツー(ツー)」(ADEOS−ツー(アディオス−ツー))は、10月25日午前に衛星の発生電力が低下して、観測データや衛星の状況を示す信号が受信できない状況になりました。平成9年にも「みどり」(ADEOS(アディオス))が、太陽電池パドルの破断によって運用停止になりました。今回も同じ様な状態に至ったということについては、非常に重く受け止めております。本日午後に、JAXA(ジャクサ)(宇宙航空研究開発機構)の山之内理事長から、詳しい説明を受けることになっております。原因究明と衛星の復旧に向けて努力を続けながら、地上からの観測手段による解析データ等によって、衛星の運用を復旧できるか否か検討をしているということですが、なかなか難しい状況だと聞いております。「みどりツー」を、国内外の多くの機関が利用する計画なので、大変御迷惑をかけることになります。その点でも、非常に重く受け止めなければと思っております。原因の1つとして、太陽フレアの影響があるとも言われておりますけれども、明確にはまだ判りません。まずは、山之内理事長からの報告を聞き、文部科学省としての今後の対応について検討していきたいと考えております。JAXA(ジャクサ)に対しては、原因究明による再発防止の徹底と衛星機能の根幹を支える基盤技術の強化に全力で取り組んでいただきたいと考えております。それと、「みどりツー」の観測データを利用することとなっていた関係者と早急に協議をし、その対応も検討していただきたいと思っております。環境省、NASA(ナサ)、フランス国立宇宙研究センター等の機関にセンサを提供していただいておりますし、データの利用機関としては、アメリカの海洋大気庁の他に、日本の6機関がございます。それから、パイロットプロジェクト実施国としては、タイ、インドネシアとの関係があり、また、国際プロジェクトとしては、総合地球水循環強化観測計画や全球海洋データ同化実験計画もございます。いずれにしても、今回の事態を踏まえ、人工衛星を利用した地球観測計画の見直しなど、今後の対応を早急に検討していきたいと考えております。

記者)
 磁気嵐が原因ではないかという報道もありますが、一種の事故のようなものと大臣はお考えでしょうか。

大臣)

 本当に磁気嵐が原因かどうか、そこまで想定していたかどうかは別としても、今の時点では特定されておりませんので、あらゆる可能性を考えて原因を突き止めていかなければいけないと思います。「みどり」は、太陽電池パドルが破断していたようですが、今回の「みどりツー」について、現段階で私が受けた報告では、パドルは破断していないようだということですから、破断以外の原因だと思います。

記者)

 選挙が始まり、政権交代選挙ではなくマニフェスト選挙だとか言われていますけれども、有権者の関心も含めて選挙戦をどう見てらっしゃいますか。

大臣)

 まだ始まったところですけれども、関心は高まりつつあると思います。景気対策や政権交代等関心はいろいろあると思いますが、教育に対する関心も非常に高いと思っております。教育改革については、やはり強く訴えていかなければならないと思っております。青少年犯罪の低年齢化の問題等もあり、やはり規範意識をもっと持つような教育に努めてもらいたいなどの御意見がありました。選挙で各地を回ってると、お父さんお母さん方からそういう声を多くいただきました。

記者)
 toto(トト)の売り上げが落ち込み、助成金が減額されるという報道がありましたが、何か抜本的な改善策を指示するお考えでしょうか。

大臣)
 toto(トト)について、皆さんがもっと関心持ってもらえるようにしなければならないと思っております。toto(トト)の当たり・はずれや購入の仕組みが難しくてわからなければ皆さんの関心もわきませんから、くじの仕組みをもう少し工夫していただき、購入しやすく興味を持っていただけるように検討する必要があるのではないかと思います。コンビニ等に販売をお願いしておりますので、コンビニ等からもアイデアをいただいたらどうかと思っています。PRも、宝くじに比べると、まだまだ不十分ではないかと考えています。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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