令和8年熊本地震を受け、「地震調査研究推進本部第433回地震調査委員会(臨時会)」を開催し松本大臣が出席

7月29日(水曜日)
科学技術・学術

  7月29日、前日16時27分ごろに発生した令和8年熊本地震に関して、関係機関の観測データを基に地震の発生メカニズム等の総合的な評価を行うため、「地震調査研究推進本部第433回地震調査委員会(臨時会)」を開催し、本部長として松本大臣が出席しました。

  松本大臣は、会議の冒頭、今回の地震で亡くなられた方に心から哀悼の意を表し、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げたうえで、
「早期に、どのようなメカニズムで地震が発生したのか正確に把握するとともに、今後の見通しを得ていくことは、的確な災害対応に資するものと考えます。委員の皆様には現時点において、最善を尽くした科学的な評価と国民へのわかりやすい発信をお願いします。」
と述べました。

【地震委員会の審議結果のポイント(7月29日)】

  • 今回の地震は、平成28年熊本地震の主な活動域(布田川断層帯)の南西側に位置する、日奈久断層帯の一部※1が活動したものであると考えられる。
  • 委員会としては、これまで、日奈久断層帯について、30年以内の地震発生確率はSランク(高い)※2等と評価するほか、平成28年熊本地震以降も地震活動が活発であることから、注意を呼び掛けてきた。
  • この地域では過去に、大地震発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発した事例があることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意が必要。特に地震発生から2~3日程度は、強い揺れをもたらす地震が発生することが多くある。
  • 今回の地震活動域は広範囲に広がっており、地震が発生する場所や規模によっては、今回よりも強く揺れる場合がある。
  • また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意が必要。

  地震調査委員会からは、こうした評価をふまえ、特に揺れの強かった地域の皆様に対し、地震への備えに努めていただけるよう呼びかけを行っています。

  文部科学省としては、関係機関との密な連携のもと、今後の災害対応に資するよう、最善を尽くした科学的な評価とともに、国民の皆様に寄り添った分かりやすい発信を進めていきます。

※1 具体的には、全体で約81kmある日奈久断層帯のうち、最も北東側にある高野-白旗区間の一部と、その隣の日奈久区間の北東部に、M7.1の震源断層が及んでいると考えられる。
※2 30年以内の地震発生確率が3%以上の場合、Sランク(高い)と位置付けている。具体的な数として、日奈久区間は「ほぼ0~6%」と、確率評価をしていた(ただし、高野-白旗区間は、データが少なく確率不明としていた)。