4月28日(火曜日)
科学技術・学術
4月28日、青木茂第67次南極地域観測隊長、川村賢二第66次南極地域観測隊副隊長(夏副隊長)、藤田建同副隊長(越冬隊長)、南極観測船「しらせ」岩瀬剛艦長、野木義史国立極地研究所長が松本大臣へ帰国の報告に訪問されました。小林副大臣も同席しました。
青木隊長からは、今回の主な活動であるトッテン氷河沖での集中海洋観測の実施や、2シーズン目となる第3期ドームふじ氷床深層掘削の実施などについて報告されました。
トッテン氷河沖での集中海洋観測では、例年になく海氷がなかったため今まで行けなかったところでの観測や長期間のデータ取得に成功したほか、大変珍しい生物の取得や採取が難しい鉄の観測に成功したと話されました。
また、アイスコアの掘削については、岩盤まで2,500mあるアイスコアについて来年度岩盤到達を目指す中、今回1,783mまで掘ることができ、岩盤到達が視野に入り順調に進んでいると述べられました。
また、南極観測船「しらせ」の岩瀬艦長は、今回苦労した点として、昭和基地周辺の海域に乱氷が広がり接岸が難しく、これまで海上自衛隊が60回任務を遂行する中で初めてとなるポイントへの接岸を試みたことを上げられ、現地からのデータなどを基に計画を立て、無事接岸し、燃料や物資の輸送等も完遂できたと話されました。
松本大臣は、厳しい自然環境の中での観測隊の活動を労うとともに、今回の観測で苦労したことや南極地域観測における我が国の貢献状況について質問しました。これに対し、青木隊長から、豪州と南極を2往復する「2レグ制」を遂行するための工夫や、南極地域における最先端研究を通じた国際的な貢献状況についての説明などを受けました。
また、小林副大臣からは隊員募集の応募動向や南極地域観測における成果の考え方について質問されるなど、意見交換が行われました。
文部科学省では引き続き南極地域の観測を実施し、地球規模の気候変動の解明や科学的知見による国際社会への貢献に取り組んでまいります。
| 左から: | |
| 野木 義史 | 国立極地研究所長 |
| 川村 賢二 | 第66次南極地域観測隊副隊長兼夏副隊長 |
| 青木 茂 | 第67次南極地域観測隊長兼夏隊長 |
| 松本 洋平 | 文部科学大臣 |
| 岩瀬 剛 | 「しらせ」艦長 |
| 小林 茂樹 | 文部科学副大臣 |
| 藤田 建 | 第66次南極地域観測隊副隊長兼越冬隊長 |