東京国立博物館・国立西洋美術館視察 令和8年度からの中期目標に関する意見交換

4月21日(火曜日)
文化芸術

  4月21日、松本大臣は、東京国立博物館および国立西洋美術館を訪問し、令和8年度からの中期目標を踏まえた経営改革や機能強化、世界への発信力の向上について、両館長と意見を交わしました。

  東京国立博物館では、藤原館長から、就任以来の改革と成果、今後の展望について説明を受けました。経営企画室の設置や民間人材の登用により経営戦略とファンドレイジングを強化し、賛助会員の増加やクラウドファンディング、広報強化を通じて収入を拡大していることを説明いただきました。
  また、オフィシャルパートナー制度などにより支出削減にも取り組み、さらに、海外展示や海外ミュージアムとの連携を通じて、日本の文化芸術の発信を推進していることについて紹介いただきました。また、文部科学省においては、各博物館の好事例を横展開いただきたいと述べられました。

  国立西洋美術館では、展示に加え、国立美術館で唯一の保存修復・保存科学部門の現場を視察しました。担当者からは、作品の劣化を防ぐ日常的なメンテナンスや修復工程について説明を受けるとともに、専門人材の不足や育成の課題についても伺いました。
  また保存科学の現場では、赤外線反射撮影などによる作品の分析を通じて新たな知見が得られており、その成果が展示にも活かされていること、一方で、こうした業務を担う体制の脆弱さという課題についても伺いました。
  田中館長との意見交換では、中長期的なミュージアムの在り方や持続可能な運営について議論を交わしました。

  松本大臣は、「我が国の貴重な文化財を確実に守り、その魅力を国内外に広く届けていくことが重要である」と述べ、必要な予算の確保に努めるとともに、現場の声に寄り添いながら取組を進めていく考えを示しました。

  ※国立美術館、国立文化財機構、国立科学博物館は独立行政法人として運営されており、5年ごとに中期目標・計画を見直しながら業務運営を行っています。令和8年度から令和12年度までの5年間の中期目標について、文部科学省は令和8年2月27日に策定しました。今中期目標は、国立博物館・国立美術館が、日本の文化芸術の伝承や、文化芸術の「顔」として、これまで以上にナショナルセンターとしての存在感を国内外に示すため、展示スペースの拡充や所蔵作品の充実を図りながら、戦略的に取り組んでいくための目標となっています。

【東京国立博物館視察】

【国立西洋美術館視察】