12月4日(木曜日)
教育
12月4日、松本大臣は、目黒区立上目黒小学校を訪問しました。上目黒小学校は文部科学省から研究開発学校の指定を受け、1コマを45分から40分に短縮し、生み出した127コマの一部を用いて、自分の興味・関心に応じて探究的な学習を行う「はかせタイム」を実施しています。この日は、3~6年生が、興味のあるテーマごとに一緒に活動している様子を視察しました。
視察では、老若男女が楽しめるオリジナルのカードゲームを作成している児童や他国の言語を研究している児童、親戚が集まる時に皆を楽しませたいとマジックを研究している児童、ギネスを越える紙飛行機を作るとたくさんの試作機を作って研究している児童など、一人一人が夢中になって探究に取り組んでいる様子が見られました。
松本大臣は、先生方がサポートしながら、子供たちが受け身ではなく、目を輝かせて積極的に取り組み、それぞれの探究について自発的に説明してくれる様子が印象的だったと話しました。
目黒区では全ての区立小学校と中学校2校で研究開発学校の指定を受け、127コマ分を①個別最適な学びの充実、②学習の素地を高める取組、③学校や地域の特色を生かす取組、④子供たちと向き合う時間等に充て、各学校で様々な取組を行っています。
教育委員会や学校の方との意見交換では、授業を短縮しても学力は維持できていること、「生み出した時間」の一部を用いて先生方が研究や研修を行いながら特色あるプログラムを実施していること、5分短縮にあたって先生方が自身の授業を見直すきっかけとなり創意工夫に繋がったこと、「はかせタイム」が各教科等の授業の主体性にも活きていること等を伺いました。
また、こうした取組を広めていく過程で、教育委員会による学校への伴走支援体制の構築や、保護者に必要性を理解してもらうことなど、様々な課題を乗り越えて取り組んでこられたことも伺いました。
松本大臣は、教師と子供の双方に余白を生み出し、教育の質の向上に繋げるこのような取組は、次期学習指導要領の基本的な方向性とも一致する重要な取組であり、視察を通じて得られた知見を、今後の検討に活かしていくと述べました。

老若男女が楽しめるオリジナルのカードゲームづくりで工夫している点を聞く様子

マジックを研究している児童が見事な技を披露してくれた様子

紙飛行機の試作機の飛行を披露してくれた様子


