11月11日(火曜日)
科学技術・学術
11月11日、松本大臣は南極での任務に向けて出発予定の第67次南極地域観測隊の青木茂隊長、江尻省副隊長、岩瀬剛「しらせ」艦長、野木義史国立極地研究所長の表敬訪問を受け、活動計画の説明や南極出発に向けた意気込みを伺いました。
青木隊長からは、第67次隊は計113名で編成されており、第66次隊から継続して重点的に行う100万年以上前の南極の空気が閉じ込められた氷の取得を目指すための掘削拠点「ドームふじ観測拠点Ⅱ」での掘削や、「しらせ」レグ2によるトッテン氷河沖での集中的な海洋観測実施など、今回の観測計画について紹介がありました。また、岩瀬「しらせ」艦長は、今年の昭和基地周辺の氷山の状況に触れつつ、一致協力して安全第一に任務を遂行する旨の決意を述べられました。
松本大臣は、南極地域観測で苦労していることや観測継続の意義について質問し、青木隊長から、夏期間と越冬期間のそれぞれの苦労や、南極域で進行している地球温暖化による影響を蓄積された高品質なデータを元に予測することの重要性について説明を受けました。
また、小林副大臣や清水大臣政務官からは、隊員の住環境等について質問し、青木隊長及び野木国立極地研究所長から、現在夏隊宿舎を建設中で住環境の向上を目指していること、昭和基地の集約化など効率化に向けた取組を進めていることについて説明を受けました。
文部科学省では引き続き南極地域の観測を実施し、地球規模の気候変動の解明や科学的知見による国際社会への貢献に取り組んでまいります。
※南極観測のページ(国立極地研究所HP)
南極観測のホームページ|国立極地研究所 (nipr.ac.jp)![]()

左から:
野木 義史 国立極地研究所長
小林 茂樹 文部科学副大臣
青木 茂 第67次南極地域観測隊長兼夏隊長
松本 洋平 文部科学大臣
岩瀬 剛 「しらせ」艦長
清水 真人 文部科学大臣政務官
江尻 省 第67次南極地域観測隊副隊長兼越冬隊長


