あべ大臣が物質・材料研究機構(NIMS)と防災科学技術研究所(NIED)を視察

9月10日(水曜日)
科学技術・学術

  9月10日、あべ大臣は物質・材料研究機構(NIMS)と防災科学技術研究所(防災科研/NIED)を視察しました。

  NIMSは、国内で唯一、物質・材料科学の研究に特化した国立研究開発法人であり、私たちの暮らしを支え、世界を変える物質・材料を数多く生み出しています。

  視察では、AIやロボットを駆使した自律自動実験を行う「次世代蓄電池」および「次世代蛍光体」の先端研究について、研究者から説明頂きながら見学しました。また、次世代半導体として期待される2次元材料研究や量子材料研究に重要な「高純度六方晶窒化ホウ素(hBN)単結晶の高圧合成」の研究現場も視察しました。

  意見交換では、宝野理事長から、世界中から若い博士人材を集めることが重要であるとの考えが示され、NIMSと国内外の大学との間で行われている連携大学院制度について説明いただきました。さらに、研究者の処遇改善、技術者の増員など、研究者が研究に専念できる環境を整備するための取組についても紹介いただきました。

  防災科研(NIED)では、「生きる、を支える科学技術」という価値観の下、あらゆる自然災害に対する予測力、予防力、対応力、回復力の総合的な向上を図る研究開発を行っています。

  視察では、全国約2,200地点の地震津波火山観測網から伝送されるデータをリアルタイムで集約・解析処理するセンターを視察するとともに、世界最大規模の大型降雨実験施設(毎時300mmのゲリラ豪雨や毎秒20mの強風を再現可能)で暴風雨を実際に体験しました。この施設は、土砂崩れの研究や暴風雨下での自動走行やドローン飛行試験など幅広く活用されています。

  意見交換では、まず寶理事長などから、NIEDの実験施設で得られるデータの活用の取組などの説明をいただきました。あべ大臣は、地震大国である日本で学びたいという人は多いだろうとし、日本で学んだ後の国際的な連携も含めた仕組の構築などについて関係者と意見交換をしました。

  文部科学省では、引き続き、マテリアル分野及び防災分野の研究開発と社会実装を推進するとともに、国立研究開発法人における研究力の強化に取り組んでまいります。

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