6月30日(月曜日)
科学技術・学術
6月30日、国際宇宙ステーション(ISS)と首相公邸特設スタジオをつないで、ISSに長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士とリアルタイム交信を行い、石破内閣総理大臣、あべ文部科学大臣、城内内閣府特命担当大臣(宇宙政策)、金井宇宙飛行士並びに「きぼう」日本実験棟内で大西宇宙飛行士が行っている燃焼現象実験に関連する研究関係者である北海道大学の藤田教授及び学生3名が出席しました。
冒頭、石破総理から、各国で共同運営するISSの船長を大西宇宙飛行士が務めていることに対する敬意を述べるとともに、ISSにおける知見を継承・発展させ、日本政府として、月を目指すアルテミス計画などへつなげていくため、宇宙開発を強力に推進していくことに言及されました。
あべ大臣は、我が国がISSを活用した宇宙教育に注力していることに言及しつつ、大西宇宙飛行士から若者に対するメッセージを伺いました。
大西宇宙飛行士は質問に対し、
「『きぼう』を利用した教育プログラム等を通じて、青少年の科学技術等への興味や関心を喚起することは、『きぼう』や宇宙飛行士にとって重要な役割の一つと考えている」
と回答を頂きました。
また、
「様々な教育プログラムに、宇宙を志す若い世代の方々が参加し、ご自身の能力、知識、技術を磨いていただくことで、将来の科学技術の底上げや人類社会全体の発展につながることを期待している」
とメッセージを頂きました。
最後に、石破総理は、6月29日に打ち上げられたH-IIAロケット50号機の成功とISSをはじめとした宇宙開発における日本の役割の重要性に触れつつ、大西宇宙飛行士を激励されました。大西宇宙飛行士からは、ミッション達成への決意や新しい日本の補給船であるHTV-Xへの期待が述べられました。
【参考】
☆大西卓哉宇宙飛行士のISS交信(VIPコール)
(JAXAイベントライブ配信専用チャンネル)
https://youtube.com/live/nsgw7cIk2P0?feature=share
☆首相官邸 総理の一日
https://www.kantei.go.jp/jp/103/actions/202506/30vipcall.html