あべ大臣が、3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuを視察するとともに、東北大学を訪れ国際卓越研究大学としての取組状況について意見交換

6月23日(月曜日)
教育、科学技術・学術

  6月23日、あべ大臣は、量子科学技術研究開発機構(QST)が地域パートナ―と連携して整備し、本年3月から共用利用を開始したNanoTerasu(ナノテラス)を視察しました。基礎研究から製品開発まで既に新たな成果も次々に生まれており、世界最高性能のビームラインの共用状況や今後の展開などについて若手研究者と意見交換を行いました。

  また、東北大学の若手研究者との意見交換や総長等と国際卓越研究大学としての体制強化計画の進捗状況などについて意見交換をしました。

  若手研究者からは、テニュアトラック(任期付きの採用から実績等によりテニュア(終身雇用)ポストに昇格できる制度)は任期があるため、不安もあるが、緊張感の中で研究に取り組めているという意見や、所属組織の研究環境は多様な支援スタッフによるサポート体制が充実しており研究に集中できて良いという意見など、東北大学における研究力強化や研究支援の取組について当事者の声をお聞きできました。

  冨永総長からは、国際卓越研究大学としての体制強化計画の進捗状況について、

  • プロボストの下で人事戦略の司令塔となる専門部署(HCM:Human Capital Management室)を設置し戦略的に国際卓越研究者等の採用を進めていること
  • 特に優れた実績を上げた際の特例的な給与加算の実施等人事給与改革により国内トップレベルの水準を実現したこと
  • 海外の研究機関で副学長クラスの経験を積んだ他国出身の包括的国際化担当役員(CGO)の着任により、学内外のグローバル化が一気に進んだこと

等、先進的な取組の進捗状況を御報告いただき、執行部の方々と意見交換を行いました。

  あべ大臣は、人事マネジメントを含めた大学全体のグローバル化の進展や若手研究者が活躍できる研究環境の整備など、東北大学の先進的な取組の進展に敬意を示すとともに、今後の展開に期待を示しました。

  文部科学省では、最先端の大型研究施設の整備・共用や、世界最高水準の研究大学の実現の取組をしっかり進めてまいります。

※ NanoTerasu HP https://nanoterasu.jp/別ウィンドウで開きます

【NanoTerasu(ナノテラス)視察】

【東北大学 総長・若手研究者等との意見交換】

中央:冨永悌二総長