4月28日(月曜日)
教育
4月28日、あべ大臣は、各地域の教育資源や特徴を生かしたグローカル教育を視察するため広島県と山口県を訪れました。
広島県では、公立で初めて全生徒が国際バカロレア(IB)教育※を学ぶ中高一貫教育校の広島県立広島叡智学園中学校・高等学校等を視察しました。
令和元年に瀬戸内海の大崎上島に開校した全寮制の学校で、授業については英語と数学は全員が、それ以外の教科も選択制で英語での授業を受けることができます。「世界中のどこにおいても『よりよい未来』を創造できるリーダーを育成する」ことを目指し、「グローバルな視野」と「地域に根差した心」の双方を大切にし、主体的な学びを推進しています。
あべ大臣は、教師と生徒、また、生徒同士の対話を重ねながら授業が進む様子を見学した後、吉村校長など関係者と意見交換をしました。
あべ大臣は、公立でここまで体制を作ることができたことは本当に素晴らしいと話し、ここに至るまでに様々な課題があっただろうとし、7年目を迎えた思いを伺いました。
吉村校長からは、英語力や海外経験だけでなく、考える力・表現力を育てることが重要であり、地域と世界の両方を見据え、誰からも信頼される学校づくりを目指し、第二フェーズに取り組んでいるという話がありました。また、校内で研修を重ね、教師と生徒が互いに高め合いながら共に築いてきたこの学校を、いかに持続可能で広く認められる存在にしていくかが問われていると述べられました。
山口県では、岩国市の岩国飛行場内にあるM.C.ペリー高校と山口県立岩国高等学校を訪れ、双方の交流などについてお話を伺いました。
また、市内にある岩国川下幼稚園を訪問しました。日本の文化を学び生活習慣を身に付けられる日本の幼児教育は外国の方からも関心が高く、同園は約3割が外国人園児です。同園では、インターナショナル・フレンドシップ・コミュニケーションをモットーに、岩国で生まれた環境の利点を生かしたグローバルな視点を大切にした幼児教育を進めていることなどについて説明を受けました。
文部科学省では、教育資源や特徴を生かし、創意工夫に富んだ各地域における教育活動を引き続き応援していきます。