世界最高水準の研究開発から新産業を創出する拠点「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」を視察

4月21日(月曜日)
科学技術・学術

  4月21日、あべ大臣は、川崎市にある、「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」を訪問しました。キングスカイフロントは、最先端医療、がん医療技術開発などのライフサイエンス分野や環境分野における世界最高水準の研究開発から新産業を創出する拠点として整備され、約80機関の研究所や企業等が進出しています(2024年5月現在)。
  視察では、ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)と公益財団法人実中研を訪れました。

  iCONMは、キングスカイフロントの中核研究施設として多彩な企業や大学の人材・知財・成果が集積するオープンイノベーション拠点です。
  ここでは、体内をスマートナノマシンが24時間巡回することで、病気の予兆を発見、診断、治療まで行う“体内病院”システムの実現等を目指しているほか、プロジェクト「CHANGE」として、医療・工学・看護の共創を推進し、看護やケア現場のニーズに応える革新的な技術や製品、サービスを創出することにより、誰もが安心して長寿を享受できる社会の実現を目指して、研究開発が進められています。
  実中研は動物実験を軸として、実験動物の開発、事業化、それを支える病理解析、画像解析等、高い技術で医療・医学に貢献することを目的とした研究所です。

  視察では、これら施設を見学し、取り組んでいる事業等について説明いただくとともに、福田川崎市長や施設の関係者と、持続可能な財政基盤や研究開発、そして人材育成の在り方などについて意見交換を行いました。

  あべ大臣は、本拠点における多数の企業や大学が集まっていることを活かしたオープンイノベーションによる成果の創出や、川崎市が既に取り組まれている中高生を対象とした体験講座の様に子供たちの好奇心を引き上げるような機会の更なる創出に期待を示しました。

  我が国の経済発展や、国内外の社会課題の解決を実現していくためには、持続的に産学官が連携していくための仕組みを作ることが重要であり、文部科学省では、引き続きイノベーション創出のための環境整備を進めてまいります。

参考
▼殿町国際戦略拠点キングスカイフロント
https://www.king-skyfront.jp別ウィンドウで開きます
▼ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)
https://iconm.kawasaki-net.ne.jp/index.html別ウィンドウで開きます
▼共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)
レジリエント健康長寿社会の実現を先導するグローバルエコシステム形成拠点(CHANGE)
https://change.kawasaki-net.ne.jp 別ウィンドウで開きます
▼実中研
https://www.ciea.or.jp別ウィンドウで開きます

iCONMにて、各国からの研究者の皆さんと

iCONMの対岸は羽田空港で、多摩川スカイブリッジの開通により空港と直結した

iCONMの実験室にて、片岡センター長から説明を受ける

iCONMの実験室にて、一木研究統括から説明を受ける

実中研のイメージングセンターにて、MRIについて野村理事長から説明を受ける

川﨑市の福田市長、iCONMの片岡センター長、実中研の野村理事長等との意見交換