あべ大臣が国立極地研究所を視察

2月25日(火曜日)
科学技術・学術

  2月25日、あべ大臣は国立極地研究所(極地研)(東京都立川市)を視察しました。

  あべ大臣は、南極や北極で採取されたアイスコア試料が保管されているマイナス20~マイナス50℃の低温室を視察しました。低温室では約600年前から70万年前のアイスコア試料を前に、アイスコアは堆積した雪でできていることや、分析することにより地球環境の変動の解明に取り組んでいること、現在南極で100万年を超える最古級アイスコアの掘削に挑戦中であることなどの説明を受けました。
  南極で採集された隕石の保管庫では大阪・関西万博でも展示予定の世界最大級の火星隕石を視察したほか、展示施設「南極・北極科学館」では過酷な環境下で観測・活動するための観測機器等を視察しました。

  また、南極地域観測隊が採取した岩石等について、年代測定や生成過程を分析し、惑星の形成プロセスの解明等の行う装置である二次イオン質量分析計(SHRIMP(しゅりんぷ))についても説明いただき、数多くの元素・同位体についての数マイクロメートル単位での高精度な分析が可能であることや、共同利用施設としての活動の状況、今後の展開の可能性などについて意見交換を行いました。

  あべ大臣は、「国立極地研究所が知の頭脳循環拠点として極域研究を発展させていくため、他機関との連携や共用の促進に一層取り組まれることを期待しています。」と述べました。

  文部科学省では、今回の視察や意見交換を踏まえて、引き続き極域研究の推進に取り組んでまいります。

南極観測のホームページ|国立極地研究所 (nipr.ac.jp) 別ウィンドウで開きます

低温実験室にてアイスコアの説明を受ける様子

低温実験室にてアイスコアの説明を受ける様子

南極隕石ラボラトリーで南極地域観測隊が採集した隕石の説明を受ける様子

大型二次イオン質量分析計SHRIMPの説明を受ける様子

北極・南極科学館にて説明を受ける様子

北極・南極科学館前にて