あべ大臣が文化財の保存修理の工房を視察

2月12日(水曜日)
文化

  2月12日、あべ大臣は絵画・書跡・歴史資料等の紙や絹の文化財の保存修理を行う装潢(そうこう)修理の様子を視察し、技術者の方と意見交換しました。

  訪れた「半田九清堂」は国宝や重要文化財などの修理を手がけており、平安時代の古写本や伊能図などの装潢修理の様子や、修理に用いる用具・原材料を見せていただき、虫穴を埋める補修紙作製にデジタル技術を活用していることや、病院のカルテの様に現状を記録するところから始め修理には1年ほどかかること等を説明いただきました。

  意見交換では、用具・原材料の確保やその製作者・生産者の後継者不足の課題とともに、修理技術者の人材育成は進んでいるが、修理を依頼する側の予算不足で発注を受けられず、各所に発注ができない負の循環になっていること等の現状もお聞きしました。

  あべ大臣は、その循環を反転させ、雇用や人材育成、用具・原材料の確保等を安定的に行っていくためにも、匠プロジェクト※等を着実に推進していくことが重要であり、引き続き現場のお声をお聞かせいただきながら取組を進めていきたいと伝えました。

※匠プロジェクト・・・文部科学省が行っている、文化財を次世代に確実に継承し、保存と活用の好循環の構築を図るための5か年計画(文化庁HP)
https://www.bunka.go.jp/takumi/

▼国宝修理装潢師連盟について(外部リンク)
https://www.kokuhoshuri.or.jp/ 別ウィンドウで開きます