盛山大臣が有人与圧ローバ(月面探査車)の研究開発現場を視察

8月30日(金曜日)
科学技術・学術

  8月30日、盛山大臣は、トヨタ自動車(株)の東富士研究所を訪れ、トヨタ自動車(株)とJAXAが共同で研究開発を進めている有人与圧ローバ(月面探査車)の研究開発現場を視察しました。

  有人与圧ローバは、宇宙飛行士が宇宙服無しで月面に長時間滞在し、長距離を移動することができる探査車であり、有人での月面探査範囲を飛躍的に拡大するなど、アルテミス計画(※)において重要な役割を果たすことが期待されています。

  盛山大臣は、有人与圧ローバの実物大の試作車や、月面を模擬したテストコースを見学し、月面の特殊な環境を走行する上での工夫点などについて説明を受けるとともに、ドライビングシミュレータを用いて、月面での運転操作を体験しました。

  盛山大臣は、試作車が動作する様子などを間近で見学することで、着実に研究開発が進んでいることを実感したと話し、引き続き、トヨタ自動車とJAXAが協力しながら、有人与圧ローバの研究開発が進められることに期待を示しました。
  また、令和7年度概算要求において所要の予算を計上し、文部科学省としてもしっかりと開発を後押ししていくと述べました。

(※)アルテミス計画は、将来的な火星有人探査を見据え、月面での持続的な探査の実現を目指す、米国が主導する国際宇宙探査プログラムです。令和6年4月に、盛山文部科学大臣及びビル・ネルソンNASA長官が「与圧ローバによる月面探査の実施取決め」に署名し、我が国が有人与圧ローバの開発・運用を行うこと、NASAが日本人宇宙飛行士による月面着陸の機会を2回提供することが規定されました。
国際宇宙探査(与圧ローバによる月面探査の実施取決めの署名について):文部科学省 (mext.go.jp)

試作車の走行システムに関する説明

試作車全体の説明

試作車の運転操作に関する説明

月面を模擬したテストコースの視察

ドライビングシミュレータでの運転操作体験

意見交換