誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策推進本部(第4回)安心して学べる魅力ある学校づくりの推進に向けた方向性等について議論

8月29日(木曜日)
教育

  8月29日、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策推進本部(第4回)を開催し、文部科学省からは盛山大臣らが出席し、こども家庭庁からは渡辺こども家庭庁長官らに出席いただきました。
  本本部では、昨年3月に公表した「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」の進捗状況等について確認するとともに、不登校を生まない、安心して学べる魅力ある学校づくりの推進に向けた方向性について議論しました。

  本部冒頭、盛山大臣から、不登校を生まない、安心して学べる魅力ある学校づくりの推進に向けた方向性は、不登校対策に留まらず、学校教育の本来持つ意義や役割を再確認し、社会に発信していくための第一歩となるものであり、今悩みを抱えている子供たちや、未来の子供たちのために議論をできれば等との話がありました。

  また、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」の進捗状況等については、

  • 「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」は、令和5年2月の21校から35校に増えており、引き続き、令和9年度には全都道府県・政令指定都市に1校以上、将来的には全国300校の設置を目指すこと
  • 「校内教育支援センター」は、設置率が全国平均で46.1%となっていること
  • 不登校児童生徒の努力の適切な評価を一層促進するため、学校教育法施行規則の改正等を行い、一定の要件の下で不登校児童生徒の学習成果を成績評価できることを法令上明確化したこと

等が報告されるとともに、引き続き、令和7年度の概算要求においても、不登校児童生徒の学びの場の確保や早期支援等を推進していくことが報告されました。

  また、不登校を生まない、安心して学べる魅力ある学校づくりの推進に向けては、

  • 不登校の増加を抑えられている自治体等から不登校対策に関する基本的な考え方や効果的な取組の抽出・展開
  • 不登校要因調査で確認された、不登校のきっかけや学校生活で辛いと感じた要因の低減・解消
  • 教育・福祉連携を推進しつつ、学校教育の本来持つ意義や価値を再確認し、社会全体共有できる機運の醸成

等の方向性が示され、今後の具体的な取組に向けた議論が行われました。

  文部科学省では引き続き、COCOLOプランに基づいて取組を進めてまいります。

※誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策推進本部 配布資料等はこちら
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/185/index.html#pageLink4